パリの幼稚園見学

今回はサンジェルマンデュプレにあります幼稚園 Ecole Maternelle Saint Benoit を見学させていただきました。園長先生は、バレッテ先生(Madame VALETTE)がっしりした体格の40代位の先生で、ジーンズに同じようなブルーの色合いのセーター姿でさっぱりとした方でした。さっと園内をご案内してくださり、午後の時間に先生たちに「ぬりえをしてみせてあげてください」とお願いしてくださいました。

午後の時間に年中さんのクラスで授業を見学。
   
開始と終了にクラス全員で歌を歌っていました。
先生は、「絵を描きたい人」、「ぬりえをしたい人」、「粘土をしたい人」、「積み木をしたい人」と子どもたちにやりたいものを選ばせました。4つのテーブルでそれぞれ
絵、ぬりえ、粘土、積み木が始まりました。

   
ぬりえのクラスでは6名の園児が絵も自分の好きなきいちのぬりえを選んで取り組みました。一人の女子園児が小さい花柄をはみ出さずに塗って上手でしたので、「このお子さんはクラスの中でも年長さんに近い方ですか」とお聞きすると、先生は「この子は一番小さいのだけれど、何をやっても出来る園児です」とおっしゃていました。海外で幼稚園を見学していますと大雑把なぬり方をする子どもたちが多い中、一目で違いがわかるほど丁寧な園児でした。

  
絵を選んだ子どもたちは、秋の葉っぱを描くことがテーマでした。画用紙に絵の具を2~3色置いて、プラタナスの葉っぱの茎を筆代わりにして、それらの色を混ぜながら、下のほうに向けて色を伸ばして、秋の葉が落ちているような絵を描いていきます。
プラタナスの葉っぱの茎を使っているということが一番興味を引きました。秋の葉ですから、絵に結びつきますので、大変面白いと思いました。

一つのことを全員でするのではなく、それぞれが好きなことをするということも、大変自由な教育であると思いました。

年少さんのクラスでは、30分の授業が終わってしまって、終わったぬりえを先生にみせていただきました。その日は、10月という月のイメージで、かぼちゃを塗っていました。
   
3歳時の年少さんのクラスでは、ぬりえも大変重要と先生が考えられていて、よくぬりえをさせるとのことでした。
効用としては、
1.構成力を養うの良い
2.色を学ぶ
例えば、赤、黄、青の三色を混ぜていくと、
赤+黄=オレンジ、黄+青=緑、赤+青=紫 という色になることを学ぶ


どんな画材を使っているのか質問したところ、教室内をさがして、これが色えんぴつ、マーカー、日本のクレヨン、パステルなどなど見せてくれました。

14日のフランス人対象のぬりえのワークショップで、参加者がパステルの使い方を良くご存知でしたが、それは幼稚園時代から触れているという背景があったからだったのです。

   
廊下にはそれまでに制作した葡萄の絵が展示されていました。これは三角形の線が引かれた中に、丸いものでスタンプのように好きな色を押していき、葡萄を形作っていくものでした。そこに葉っぱの形の切り絵を3枚、好きな場所に貼っていきます。赤、青、紫、緑などの葡萄の絵が並んでいました。

このクラスの先生は、13年小学校で教えた後に小さい子どもたちが好きであったので、幼稚園の先生になったということで、お話をお聞きしただけで、大変子どもたちの教育に情熱を持った先生ということがわかりました。
私の友人のお子さんがこの先生のクラスの児童でしたが、大変いい先生についていただいて、良かったと思いました。

園長先生は、これらの効用の他に下記の点も付け加えています。
1.集中力
2.最後まで仕上げる根気

今回の幼稚園の取材でわかったことは、非常に個々の先生の教える自由度が高いということでした。園長先生もそれぞれのクラスの先生にお任せしていますし、先生自身は例えば絵が好き、又は得意な先生は絵についての力をいれる。音楽が得意な先生は、音楽に力をいれることにより、子どもたちは絵や音楽への造詣が深くなるということになります。
これはフランスの教育界では、普通のことのようです。
08年に訪問した幼稚園で、すばらしい絵画教育を拝見しましたが、そこでもやはり「絵に強い先生が教えているから」と園長先生がおっしゃていましたが、その意味はこういうことだったのです。

パリは芸術の都、ファッションの街と言われていますが、小さいお子さんの服装を見ても、日本では見られない非常に微妙な色の組み合わせの大変素敵な服を着ています。
日本では冬でも明るい太陽がでる国ですから、子ども服というとカラフルな物が多いですが、(最近は黒、カーキなどの色もみますが)冬になると太陽が射さない曇り空のおおいパリでは、微妙なニュアンスをもった色が大変素敵に映えます。
小さい頃から、そのような色やファッションに慣れていると、それが当たり前であって、それが普通と考えているのではないかと感じます。
羨ましいなとも思いました。

投稿者 Nurie : 16:59 | コメント (0) | トラックバック

2010年10月28日

フランスのぬりえ本


海外に行った際には必ずぬりえ本を探してきますが、今回もパリの美術館で、3冊のぬりえ本を見つけてきました。

ジャックマール・アンドレ美術館では、少女が好きそうなファッションのぬりえ本を見つけました。クリノリンスタイルのドレスはフランスの少女にとっても憧れのスタイルと思われます。昔のファッション画を参考に色を塗っていくのですね。

    

オランジュリー美術館では、ルソーとセザンヌのぬりえ本を購入しました。美術館でぬりえがあるのは、来館した子どもたちが家に帰って、このような絵を見たね!と思い出とともに塗るためのものです。子ども向けとは言え、ぬりえの線の選び方が細かすぎず、少なすぎずほどよい線が大変良いと思います。日本の名画の「大人のぬりえ」本もこのようなぬりえ本を参考にしていただくと良いのではないかと常々思っています。
これはルソーのぬりえ本です。

    

パリでは、ルーブル、オルセー美術館をはじめ、美術館には必ずぬりえ本が販売されています。表紙や作りもお洒落で、子どもでなくても、購入したくなるようなぬりえ本が数々あります。子どもたちも美術館によく連れて行かれますし、お土産にぬりえ本を買って、自宅で再び名画に触れる。やはり美術的な環境に優れていてうらやましいと思います。
これはセザンヌのぬりえです。

   

投稿者 Nurie : 11:40 | コメント (1) | トラックバック

2010年10月26日

パリは急に寒くなりました。


蔦の葉の色も美しく紅葉してきました。同じ蔦なのに、なんとなくパリの色らしく感じてしまうのが不思議です。

パリで流行のこけし
   
今パリでは、こけしが流行しているそうです。サンジェルマンの文房具店のウィンドーも一面を流行のこけしの女の子が飾られていました。
こけし、マグカップ、手帳、ボールペン、キーホルダー等など、様々な文房具に展開されています。子どもだけでなく、先日14日のフランス人対象のぬりえのワークショップの日にいらした参加者の方が、このこけしを描いたショルダーバッグを持っていました。
大人にも人気のようです。


以前ぬりえ美術館でアルバイトをしてくれた方がニースから来てくれました。
ニースでフランス語を勉強し始めて半年。展覧会にあわせてパリに来てくれました。
今フランスではストライキ中のため、一日に一本しかないという列車にのって出てきてくれました。


パリの友人は、顔出しのパネルで写真を一枚。


外のウィンドーの前で。寒いのでコート姿です。

投稿者 Nurie : 06:37 | コメント (0) | トラックバック

2010年10月17日

14日 ワークショップ(フランス人対象)

   

4人のフランス人の方が参加されました。うち男性は一人。4人のうち2人は芸術家さんでした。
ぬりえと脳の関係の講演の後、さっそくぬりえをしていただきました。色鉛筆に背景用にお薦めしているパステルを準備したところ、4人が4人ともパステルで塗られました。
日本では、絵画を勉強した人でもないとパステルを使い慣れないものですが、フランスでは子どもの頃からパステルを使うということで使い慣れていたわけです。

終了後の感想
Jynirasさん
気持ちが休まる心地よいリラックスタイムをありがとう。ぬり絵の楽しみを再発見しました。


芸術家の男性
「ぬり絵のアトリエをどうもありがとう。素晴らしいアイデアですね。また開催してください。色の概念を少し忘れてしまったようでした。」

イザベルさん
「仕事で疲れた一日の終わりに、とても気持ちのよい時間をいただきました。ありがとうございました。」

動物の絵を描いているカトリーヌさん
「ぬり絵の効用を発見することができました。ありがとう。色によって想像力をかき立てられる、とてもクリエーティブな時間でした。」

今回参加の女性によると子どもの頃のぬりえは色見本が必ずついているので、その見本のとおりに塗ればよいので、自分の色というものを考えないで塗っていた。しかし、今回の日本のぬりえは、自分で考えなければいけないので、時間がかかってしまった。という感想も漏らしていました。
確かに本屋さんでみる外国のぬりえには色見本のついたものが多く、自分で色を考えないという面もあるのかと、知らされました。
日本でも最近のキャラクターのぬりえは、そのキャラクターの色にぬらないといけないのですが、それでも日本の人はぬりえは自由に描くという習慣、考えをもっていると思いますし、そのことは一つ大変重要なことでもあるのだと、今回のフランス人のワークシップから日本のぬりえの良い点を発見できて、開催できてよかったと感じました。

投稿者 Nurie : 02:47 | コメント (0) | トラックバック

2010年10月16日

13日 ワークショップ

初めて海外でぬりえのワークシップを開催しました。ぬりえと脳の関係の講演をし、その後ぬりえをしたときに、ぬりえの効用を感じるか、参加者にぬりえをしていただきました。
1時間半の時間でしたが、熱心にぬりえをされて、時間は2時間を超えるほど熱心にぬりえをしていただきました。
   

背景もぬっていただきたいので、今回パステルを持参し、ぬっていただきました。フランスに住んでいるという5年生のハーフのお嬢さんは、このパステルが気に入ったのか、背景ばかりでなく、少女全体をパステルで塗っていました。
スイスから来た6年生のお嬢さんもいつもは色鉛筆を使っているからと、パステルにトライしていました。
大人の参加者の方は、「惹きこまれてしまいますね」といいながら久しぶりのぬりえを楽しんでいました。
最後の仕上げは、金と銀のラメです。このきらきらの仕上げに子ども達を始め、大人の方々も、アクセサリーや服、背景にもラメをちりばめて、華やかな仕上がりに満足気でした。

2時間近く集中し、その後の爽やかさにぬりえの効用を十分の感じていただけたのではないかと思いました。その後、高齢のお母様やお祖母様にぬりえを購入していかれました。

参加の方の作品並びに感想
   
    
MarinaMiki
「きいちさんのかわいい絵、もっとぬりたくなりました!」

      
夜の部の参加者の感想と作品
芝居を研究されている女性
「ひさびさに集中しちゃいました。たのし~~~!! きいちさんの絵なつかしいケド古さ感がないのがいいですネ~~!!古き良き時代の産物(宝物)ですね!! 館長さん がんばって下さい。
脳もキタエられました!!

この方には、14日にもおめにかかったところ、頭がさえてその夜勉強が良く出来たと追加の感想を伝えてくれました。

投稿者 Nurie : 02:11 | コメント (0) | トラックバック

2010年10月16日

オープニング

今年のパリは、昼には夏日になるような好天に恵まれました。

リュクサンブール公演では、冬になる前の残りわずかな太陽を貪るように人々が日差しの楽しんでいました。

会場はポンヌフから徒歩5分ほどのところにありますが、ポンヌフからエッフェル塔を望んだときにもこの時期のパリでは珍しい青空です。

    

会場は、きいちの絵のバナーやポスターをウィンドーなどの飾り、開催のご案内をしています。大きなウィンドー用バナーは一際人目を引いています。

天気には恵まれましたが、12日からパリでは「年金問題」への抗議でストライキが始まり、交通が大混乱して、いつもはメトロ(地下鉄)で10分で会場にこれる友人が、なんと1時間をかかったそうです。それでも夜の18時半からるオープニングが始まるオープニングには、足を心配しながらも40人ほどのお客様が見えました。

   
解説を読んで、いち早くぬりえがどのように脳に良いのか、質問をしてくるフランス人のご夫妻が熱心に作品をみていらっしゃいました。
「この絵には日本の美がつまっている」と後姿の花嫁さんの絵が一番好きだというフランス人男性の審美眼には驚かされました。


長くフランスに住み踊りも勉強されているという日本人男性は、きいちの絵の日本舞踊のしぐさが非常に正確に描かれていると感心をされていました。

少しでもきいちの魅力をフランスの方に知っていただけたら、嬉しく思います。

投稿者 Nurie : 21:23 | コメント (1) | トラックバック

2010年10月14日

第二回パリぬりえ展のご案内

きいちのぬりえ展 in Paris今年の秋にパリにて、第二回「きいちのぬりえ展 in Paris」を開催いたします。
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・開催期間:10月13日(水)~23日(土)
・後 援:在仏 日本大使館
・会 場:エスパス ベルタン ポアレ
     天理日仏文化協会
     http://www.tenri-paris.com/
・住 所:8-12 Rue Berutain Poiree 75001 Paris
・電 話:01 44 76 06 06
・最寄駅:メトロChatelet駅、Pont-Neuf駅

●期間中に、ぬりえワークショップを開催いたします。

■ぬりえワークショップ in Paris
パリで、大人のぬりえワークショップを開催します。
 ~ぬりえで脳の活性化しましょう!

二回目となる今回は、ぬりえが脳の活性化をすることを体験していただくため、ぬりえのワークショップを開催いたします。

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開催日程:
10月13日(水)
   第一回:14時30分~16時 第二回:18時30分~20時
10月14日(木)
   第一回:14時30分~16時 第二回:18時30分~20時

対象者:16才以上
参加費:無料
人数: 一回10名

*お問い合わせ、お申し込みは、天理日仏文化協会まで

投稿者 Webmaster : 15:28 | コメント (0) | トラックバック

2010年10月13日

日仏友好150周年記念パーティ


10月14日、日仏友好150周年の企画の関係者に対して、大使がお礼をする会が日本大使公邸にて催されました。
日本大使公邸は、最高級ブランド街のフォーブル・サントノーレ通リ、エルメスのブティックのはす向かい、隣はエリぜー宮という一等地にあり、芝生の庭が広がり、森のような木に囲まれた素敵な公邸でした。

この日は、300人ほどの日仏の角界の関係者らが集まられ、両国の国家斉唱、、大使のご挨拶につづき、元仏首相婦人も加わって鏡開きが行われ、会がスタートいたしました。

ぬりえ展のオープニングにご臨席いただいた渡邊公使にご挨拶をさせていただきました。

会には、アラン・ドロンさん、ミレーユ・マチューさんも見え、渡邊公使がお相手をされていました。
   
ここで、大変重要なものを見ました。今年は日本とフランスが150年前の1858年に修好通商条約を結んだ年ですが、その条約の原本が展示されていたのでした。
日仏友好150周年という記念の年に、パリでぬりえ展を開催でき、そしてその条約の本物見るという機会にも恵まれ、何と幸運なことかと感激いたしました。

この条約には特に案内板もなかったので、気付かない方も多かったのではないかと、残念に思いました。
飯村大使にも会の始まり後すぐにご挨拶をさせていただきましたが、8時の終了時間になっても大使へのご挨拶の行列はえんえんと続いていました。

投稿者 Nurie : 03:08 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月18日

子どもの図書館(Bibliotheque L'Heure Joyeuse)訪問


パリ5区にある子どもの図書館(Bibliotheque L'Heure Joyeuse)は、2年前にも訪問した図書館。
レベック女史(Leveque)から連絡をいただき、訪問いたしました。

現在の展示は”歴史的な童話であり、この図書館にかかわりのある本の展示”をしていました。小さい図書館で展示スペースも余りないのであるが展示什器内の展示や壁面や階段スペースを使ったりした飾り付けをあしらっている。物語からヒントを得て「紙」を使って、折ったり、切ったりした飾りつけの作品で、これはプロの方に制作をしてもらっているそうだ。

   
物語の少年が小石を置いていくストーリから、階段には小石の紙が貼り付けられていたり、ありが何匹もありの巣から這い出て、壁面を歩いていたり、また影絵のシンデレラの本からとった影絵を見せた飾り付けがあったりと、歴史的な本の展示と飾り付けに、思わず見とれてしまいました。
ピエール・ベルバス(Pierre Berves)という著名な挿絵画家が描いた絵の原画が展示されていたり、中国人作家の中国の絵本の原画なども展示されていた。中には1900年の日本の本も展示されていました。このように歴史的な子供向けの本を収集・展示しているパリの子ども図書館の中でも別格の図書館です。

今回のこの図書館のレベック女史の目的は、2年後の2010年に「世界のぬりえ展」を計画しているのだだが、日本のぬりえがないので、日本のぬりえの協力をしてほしいということでした。
図書館では、一般的にぬりえの本は管理をしていなかったのですが、10年前から収集を始めてきたのだそうです。
*ぬりえ(本)をテーマにしたところはどこにもない。ぬりえの展示をすることに意義があると考えていると、ぬりえ美術館と共通のコンセプトであったので、2010年にむけて今後交流をしていきましょうということになりました。

投稿者 Nurie : 02:58 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月18日

ギメ美術館見学

世界の宗教博物館を作りたいと望んだエミール・ギメのコレクションを元に誕生したこの美術館は、彫刻、絵画、装飾品など現在約4万5,000点もの収蔵作品を誇っています。
1836年生まれのエミール・ギメ(Emile Guimet)は古代エジプト、ギリシア、ローマ時代の地中海から中近東を経てアジアに至るまでの宗教博物館を作るという夢を抱いたリヨンの実業家でした。家業である化学産業で財を成した後に世界を旅して回ります。インド、中国、そして1876年には日本でもたくさんの美術品を収集したギメは、1879年にリヨンでコレクションを発表し、1889年にはそれらをパリに移して正式にギメ博物館が誕生しました。

その後、ギメと同様の情熱を持ったコレクターが集めた作品や、フランスがアジアに派遣した考古学発掘隊の収集品を所蔵することになり、コレクションは充実していきます。
さらに古代エジプトなどのコレクションがルーヴル美術館に移管された代わりに、ルーヴルのアジア美術部門がそっくり加わり、ギメ美術館はアフガニスタンから日本に至るまで、五千年にも及ぶ歴史の中で生まれた美術品を集めた稀なる東洋美術のミュゼとなったのでした。
(フランスの美術館・博物館(ミュゼ・ド・フランス) 情報より)
http://www.museesdefrance.org/museum/special/backnumber/0711/special01.html

マリー・アントワネットの漆の箱を発見

   
今年の2月東京都美術館で開催された「ルーブル美術館展~フランス宮廷の美~」の展覧会で、マリー・アントワネット所蔵の漆の家具が展示されていましたが、当時日本の漆に人気があり、マリー・アントワネットも収集しており、母親から小箱を譲り受けていたと文献で読んでいました。ギメ博物館でその一部を見ることができました。
香箱など22個の日本の漆の箱ならびに印籠が大事に展示されていました。黒の漆に春秋の季節の花を配したものや金箔に螺鈿が施されたものなどがあり、日本からフランスに渡り、ベルサイユで愛され、今もこのパリに日本の漆の小箱が保存され、フランスや海外から来た人の目を楽しませていることに、深い感慨を覚えました。文化は国を超えてこのような形でも伝えられていくものであるから、いいものを造り、いいものを分かる目、心を育むことを幼い頃からしていかなければならないと感じました。

   
漆の小箱の隣の展示室には、尾形乾山の陶器の皿など見ることができました。左右対称でない日本のデザインが新鮮で驚きであったことでしょう。

日本の美の世界は、今日本のソフトパワーのマンガ・アニメに表現されて、パリの若者たちを魅了しています。日本人が描く世界が、格好いい、面白い、素敵として今何事もなく受け入れられています。
パリの高級ブティック通りであるフォーブル・サントノーレの服やアクセサリーを私たちが美しいと感じるように、日本のマンガ・アニメの世界の魅力をパリっ子も感じているのです。マンガ・アニメの魅力を感じた人たちは、いつか、そんなに遠くない日にその奥にある日本の美の世界も感じ取ってくれるようになるのではないでしょうか。

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2008年10月17日

10月9日パリ大学・ディデロで講演


10月9日は、日本とフランスの修好通商条約が結ばれた日(陰暦の9月3日)でした。この日を選んでパリ大学・ディデロで講演を行いました。
パパリ大学・ディデロは、1970年創立で、フランスで初めて科学、経済、商業、言語、理数・・・全ての学部が揃っている大学として発足し注目を浴びたそうです。現在は、商業、経済、言語などの方で有名な大学となっています。2年前に13区に新校舎が建てられました。
パリ大学・ディデロには、日本語やベトナム、中国、韓国の4つの言語を学ぶセクションがあり、今回は日本語を学ぶ学生たちに向けての講演でした。

今回のために、準備をしてくれたのは、学生が作っている「パリディディロ7日仏協会」という協会の会長のサルニゲ・アルノー(Sarniguet Arnaud)さん、ルクマン・ゴチエ(Luckemann Gautier)さん、ムリス・ティボ(meurisse Thibaut)さんの3人でした。彼らが中心となり、東洋言語文化学院(イナルコ)の生徒さんを含めて、日本のことに関心が高い、日本からのぬりえというものに対しても興味を示してくれた35名の学生が集まってくれました。


大学の教室は、日本の大学の教室と同じ階段教室でした。
日本語を取っている大学生でも、まだ1年生には日本語だけの講演は難しいというので、フランス語の通訳をいれての講演。

   
最後まで興味深く、聞いてくれ、講演後に時間のある生徒には、ぬりえをしてもらいました。その殆どの学生が着物姿の少女を選んで真剣に塗っていました。学生のぬりえを見て回ったところ、男子学生も色を大変丁寧に塗って、難しい着物の柄も、配色良く塗っているので、感心しました。
一人の学生は、妹へのプレゼントにしたいので、サインをしてくださいと演台のところまでぬりえを持ってきてくれました。「きれいにぬりえをしてください」と書いて差し上げました。

「パリに来たら、また来てください。興味深い講演でした」と「パリディディロ7日仏協会」の会長さんらに言われましたので、私からは、「研究を続けて立派な日本文化研究家になってほしい」と言ってお別れをしました。

投稿者 Nurie : 02:10 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月17日

リセインターナショナル・サンジェルマンアンレイ校講演会


サンジェルマンアンレイは、ベルサイユ宮殿の北西部にあたり、パリから約30キロのパリの郊外にある公立の学校で、大学入学資格テストであるバカロレアの合格率は、公立としてはトップ、フランス全体では7位という優秀校です。
10月8日(水)に開催された講演の場所は、森の中のお城の劇場(ステージ)である。真っ赤なカーテンと真っ赤な椅子の小さい劇場でした。

今回講演を聞いてくれたのは、フランス人の中等部4学年(日本の中学2年生)と日本人の中学6学年(日本の小学校6年生の生徒ら33人、先生2人、保護者3人の計38名の方々でした。

今回はリセインターナショナルの日本セクション長のアレー先生の司会、通訳で進行しました。
   

世界のアニメの6割は日本製であるが、パリではJapan Expo というものもあり、日本のマンガが話題になっていすが、マンガ人気を子供たちに聞いてみると、Naruto、One Piece などが子供たちから返ってきました。やはり、人気は本物のようです。
小学生も混じっていたのですが、参加者の声を聞くと、関心も高く、特に女子生徒からは好評であったそうで、パンフレットを見て、早速展覧会に足を運んでくれた女子生徒さんがいたということは、やはり可愛い日本のぬりえの魅力が伝わった成果ではないかと嬉しく思いました。
   
パリ郊外の自然の木々の黄葉に包まれた充実した1日となりました。

投稿者 Nurie : 03:55 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月16日

フォーラム・デ・アールにある子ども図書館


フォンテイン子ども図書館(Bibliotheque de La Fontaine)
フォーラム・デ・アールの中の子ども図書館は、フォーラム・デ・アールの建物がガラス製の建築物であるので、ガラスの壁面から明るい日差しが入ってくる若々しい図書館でした。
0才~18才までの子ども~若者が対象で、パリ市内には10箇所の子ども図書館があります。


館長のマルティン・テウシエー(Martine Tessier)さんは眼鏡をかけた優しい方でした。

   

小さい子ども用の本の場所には、職員さんが手作りをしたという可愛い飾り付けがしてありました。
その他先生方がマンガのような絵を勉強しながら描いた絵も飾られていました。


ここにも日本のマンガコーナーが。One Piece 、Dr.Slump、 Naruto、 Blavk Jack、 コナン等のマンガが揃えられていました。館長さんは、「紙芝居はイメージの絵本」ですと、「紙芝居」に関心をもっていて、日本から(日本語の)紙芝居を購入しているそうです。ここにも一つ日本から生まれたものが、パリの子供たちを魅了していました。

投稿者 Nurie : 05:19 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月13日

パリ5区Ecole Matennelle の幼稚園見学


幼稚園のお隣は国立植物園の緑が広がり、園内には、16世紀からの建物の中に恐竜や鯨の標本などが展示されている自然史博物館がある。環境には恵まれた場所にある。
創立120年の由緒ある幼稚園。
月謝は無料(フランスは、公立校は幼稚園から中学校まで義務教育の月謝は無料)
園児は188人。


園長先生は様々な画材の使い分けをぬりえをしながら子供たちに教えた。絵はアメリカインディアンの少女。
1.線にそってはみ出さないようにクレヨンで塗る。緑色の服。
2.髪の色は茶色(クレヨン)
3.顔 口紅を塗るように、輪郭にそって塗る。(クレヨン)
4.インディアンの髪についている羽 をぬる。(クレヨン)
そこで右から塗る子には、左から右に塗るように注意。クレヨンの持ち方が違う子どもにも
正しい持ち方を教えている。
5.スカートの柄は、先の細いフェルトペンで描く。
6.地面を塗るときには、広い範囲なのでクレヨンを少し横に寝かせて紙に塗っていく。
フランスでは、幼稚園の教育プログラムの中に入っているため、ぬりえをどのように教えるか、ぬりえをつかってどのようなことができるのか教材などが研究されていて、素晴らしい。そして、この幼稚園のレベルも大変高い。

   
年中のクラスの絵
・日間くらいかけて仕上げるもので、縁取りをして、中をぬり、
仕上げるという。これは水彩をつかっている。大変高度な絵のテクニックだと思うが、色鮮やかにまるでピカソやミロの絵のように上手に描いている。
・子どもたちは体の部位の絵を線で表しがちであるので、自分の腕を紙の上において、縁取りをして、その中をぬらせることにより、腕には厚みがあることを学ばせるために、描いた絵。
   
様々な教材を使って絵を学ばせている。
模写やパズルのように分断された絵

投稿者 Nurie : 17:01 | コメント (1) | トラックバック

2008年10月06日

来場者と感想

   
エスパスベルタンポアレには様々な方が見学に見えます。
・この展覧会のために、見学にこられた方
・通りを歩いていて、展覧会の案内をみて入ってこられる方
・会場のある建物内には日本語クラスがあるので、勉強に見えた方
一番多い感想は、”美しい”と表現される方が多いです。そして、子供たちは、「カワイイ」とニコニコした顔でいいます。

・このような色彩は見たことがない。
・CGで描いたのとは違うあたたかみがある。
・コートの裏の裏地まで描いてある。細かいところまで気をつかっている。
・inventive! 直訳すると発明的となりますが、オリジナリティーがあるということでしょうか。
・50~60年前を思い出させる。
原画の美しい、目の覚めるような色彩はこちらパリの人々も魅了しています。またその繊細な描写のこともきちんと受けとめているようです。

投稿者 Nurie : 04:31 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月06日

パリの情報誌に取り上げられました

   

    
ニュースダイジェスト
日系フリーペーパーの同誌に、日本語、フランス語ページにぬりえ展が紹介されました。

投稿者 Nurie : 04:18 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月06日

Dress 33 パリコレクション見学

10月5日(日)パリコレクションの最終日に、私の友人の初のパリコレクションが開催されたので見学してきました。
彼の名前は、岩谷俊和氏、ブランド名は、Dress 33。ドレスキャンプというブランド名で、東京ファッションでは、著名なデザイナーです。2007年9月にはMHK教育テレビのトップランナーでも取り上げられています。

さて、今回のショーはエッフェル塔を真正面に見る、エッフェル塔のビューポイントの一つでもあるトロカデロ広場のシテドラーキテクチュール(建築博物館)の中で開催されました。


正面の鏡に向かって歩くモデル

アーチが7本ほどある広間の正面には、鏡があり、広間が鏡に映りこんでどこまでも奥行きがあるように見えるそんな会場で開催されました。16時のスタートが30分ほど遅れで開始。黒のマットとシャインのドレスにゴールドのアクセントの服からスタート。春・夏コレクションですが、基本的なカラーは黒、白、ゴールド。無地の場合には生地が凝っていました。柄のもモチーフはデコラティブ&カラフル。メンズも登場し、やはり黒、白を使った縞柄やチェックなどコントラストがはっきりしたものでした。
男女とも大変力強いデザイン、素材、色彩でこれが岩谷カラーなのでしょう。
パリデビュー、おめでとうございました。


ショーが終わった会場風景

投稿者 Nurie : 02:22 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月06日

お姫様と騎士と可愛いお菓子屋さん


海外を取材していると、女の子はどこの国でもお姫様が好きだということが分かります。ぬりえや絵本にお姫様が数多く描かれているからです。きいちの世代でも、ドレス姿のお姫様や着物姿のお姫様などが大変な人気でした。しかしそれはめったに着ることができない、憧れの姿だったからでした。

ハローウィンなどの仮装もあり、このような服を着る機会が、日本の少女に比べて、多いのではないでしょうか。Japan Exspo のコスプレ姿は、意外にパリの少女たちにとっては、特別のものではなく、このピンクのお姫様のドレスを着る気分で、日本のアニメの格好をしているのかもしれません。

パリの可愛いお菓子屋さん
    

歩きながらふと見つけた古い小さなお菓子屋さん。マジパンでつくった果物や動物。きれいな飴や絵が描かれた飴の缶。どれも少しクラシックで懐かしい優しさのウィンドーでした。
ウィンドーの下には、昔懐かしいお菓子の什器の中に飴が入れられ販売されていました。
日本ではすっかりみかけなくなったものが、パリにはまだ残っています。
最先端のファッションを産み出す国ですが、古いものを大事にしている。こういうところがパリの良さでもあります。

投稿者 Nurie : 04:26 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月05日

日本のものなら、何でも好き。


マンガ、アニメの人気が高いことはパリでも同じ。
パリは今年の7月にJapan Exspo というイベントがあり、マンガ、アニメ、同人誌、コスプレ、日本の原宿ファッションなどを好きなフランスの若い人たちが13万人も集まったそうです。
そこでこんなショップを見つけました。コミックを「Komikku」とローマ字読みで店名を書いたマンガ、アニメ、日本音楽の店です。
オペラ通り付近には日本料理店などがいくつもあるのですが、「京子」という食材屋さんの目の前にこの店があります。オペラ通りからこの店に行く道路の角には、スター・バックスの1号店があります。

店の中に入ると平井賢の歌が流れ、フランス語訳されたマンガやアニメが販売されていました。日本の可愛いグッズ類などもおかれていて、中学生らしい少女二人が夢中で何か二人でいいながら商品の品定めをしていました。

「好きですか」と英語できいてみると、「日本のものなら、何でも好き」という答えが流暢な英語で帰ってきました。そんなに好きな若い人が出てきていることに驚かされました。
「何がほしいの」と再びきいてみると、藍染め風の渋い色に赤い小花がついた布製のお弁入れとおべんとうのセットでした。ウーン?パッと見て、可愛いとはおもえないような地味な色合いだったので、首を傾げてしまいましたが、それがいいのだそうです。シック&カワイイなのでしょうか。

店員さんに、マンガの人気を聞いてみると、Japan Exspoについての記事にでていたものとまったく同じで、Naruto、One Piece、Death Note を上げました
「バガボンド」
があるか尋ねてみると、棚の一番上でしたが、「ありますよ。とても美しい」といいながら本を見せてくれました。その本の素晴らしさを店員さんも理解して販売していました。

お礼に1枚ぬりえ展のDMをお見せすると、もっとありますかと聞かれ、レジ台の上に置いてくれました。
日本での人気のものが、時間差なしにパリに入っているのだと感じました。

投稿者 Nurie : 03:50 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月05日

幼稚園児来場

翌日は、早速会場のお隣の幼稚園の子供たち先生二人に引率されて12人の子供たちがが来場されました。日本のぬりえの解説を先生が分かりやすく、子供たちに伝えてくれました。


その後、幼稚園に行ってぬりえをしている様子を見学させていただきました。通常フランスでは水曜日は幼稚園はお休みですが、親が働いている子どもたちを預かることをしているそうで、今日はその預かりの子どもたちです。
*子供たちの様子は、写真にとることはできませんので、ご紹介できないことをご了承願います。

4歳から5歳までの子供たちが日本のきいちのぬりえに挑戦です。着物姿の少女をカラフルに塗ってくれました。それぞれが終わると、私に見せにきました。帯が上手に塗れている、着物の柄の花の部分が良い、背景まで塗れているのは良い、などコメントをしました。
先生は、少し日本語を勉強されたようで、「ありがとう」と子供たちに日本語で言うように指導されていました。お礼にはフランスの歌を歌ってくれくれました。日本のぬりえの展覧会を活用して、子供たちに新しい刺激を与えているようでした。

(学校の入り口)

校庭

フランスの国旗の色を使って描かれた教室内の絵。

日本で開催されたJOMOのぬりえコンテストの受賞作品の中には幼稚園児の描いたものがありましたので、インターネットで検索して、先生方に見ていただきました。
幼稚園時の部の受賞者のなかには3才児もおり、3才、5才の子どもたちのぬりえを見て、あまりの上手さに大変驚かれていました。
ぬりえは描かれた絵を線から出ないように塗ることがぬりえですが、私はその絵からどれだけ自分の創造性で広がっていくことができるか、そういうるぬりえがあるということとぬりえの概念の広がりをお伝えしました。
そういうことも考えられると、納得され、その画像を参考にしていきたいとおっしゃていただきました。

投稿者 Nurie : 02:35 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月03日

30日オープニングセレモニー

    

パリのエスパスベルタンポアレの会場に、在仏日本大使館 広報文化部 公使 渡邊啓貴様をお迎えして、オープニングセレモニーを開始いたしました。
公使より金子館長が個人的な努力で研究をされている熱意に心打たれ、本日のご臨席になったこと、又研究の成果を日本文化のひとつとしてパリで紹介されたと、ご祝辞を述べてくださいました。
ご挨拶の後に続く講演、ならびにコンサートと最後までご臨席いただきました。
会場でも最後までご臨席をいただくのは初めてのことであったそうで、誠に名誉で光栄なことでありますこと、心より感謝申し上げます。

続きまして金子より、日仏友好150年の年の開催に当ること、さらには150年前に修好通商条約を結んだ日が旧暦の9月3日、新暦に直すと10月9日に当り、丁度ぬりえ展の開催期間であったことを光栄に思い、日仏の文化的関係はこれからも深まっていくことをご挨拶とさせていただきました。
会場の田中代表に乾杯の音頭をとっていただき、展覧会が開催されました。会場には70名ほどのフランス人、日本人の方々が集まり楽しんでいただきました。


その後、別室でぬりえの講演会を開催しました。ぬりえの歴史的、文化的背景と現在のぬりえの状況、未来までを講演いたしました。

最後は日本とフランスの子どもの歌を、ドイツのカールルーエの大学で教鞭をとられておりテノール歌手でもある有馬牧太郎氏に歌っていただきました。伴奏は奥様の江村玲子氏でした。

来場されたフランスの方々から、非常に美しい、質が高い、繊細であるなどの感想をいただき、日本のぬりえの美しさが理解されていることが分かりました。お客様から私に積極的に話かけてきて、自分の感想を伝えようとしする姿勢にも、生活の中に芸術があり自分の価値基準を持っていることを感じました。
やはりフランスは芸術、文化の国であり、子どもの頃から芸術に触れ、教育され育まれて国民であるので、日本の良さ、魅力を感じることができるであり、そのようなパリで開催できたことを本当に嬉しく思いました。

投稿者 Nurie : 20:35 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月02日

パリのぬりえ展

本日夕刻よりオープニングセレモニーが開催され、「日本のぬりえ原画展」が始まります。
一足早く展示の様子をご紹介いたします。
  
会場は、パリ1区、ルーブル美術館のあるリボリ通りからセーヌ川より右折したベルタンポアレ通りにあります。今は閉まってしまったサマリテンヌというデパートが近くにあります。メトロの最寄駅は、シャトレ(Chatlete)です。
ベルタンポアレ通りにl面した会場のウィンドーと通路サイドにバナーを飾っています。
ポンヌフからほんの2~3分のパリの一角に、日本が出現し、きいちのkawaii少女たちが、パリの人々を会場にお誘いしているようです。

今回の展示作品には、パリ初公開の作品がございます。それはぬりえが入っていた袋の表紙絵の原画です。原画は、きいちのオリジナリティーにあふれた原色の色彩の世界が表現されています。
 
展示室には、原画20点とぬりえをテーマ別に13のグループにわけて、昭和30年代の日本の少女の夢と憧れの世界を展示いたします。

メインの画像とバナーでお出迎えしています。

展示室の解説と少女の切り抜き
これらの作品を通じて、これほど緻密に色美しく表現されたぬりえの世界をパリの方々に堪能していただきたいと思っております。

投稿者 Nurie : 17:21 | コメント (0) | トラックバック

2008年09月30日