「ぬりえ学会」休会のお知らせ

2007年度は、ぬりえに関するいろいろな調査を実施のため、学会は休会とさせていただきます。
調査については、その都度関連資料を「ぬりえ諸国事情」と題しまして、掲載させて頂きますので、よろしくお願いいたします。

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2007年03月06日

ぬりえが文学の中にが描かれているか?

ぬりえ学会 9月記録

ぬりえ文化を研究するにあたり、ぬりえの研究が全然されていないことが解った。しかし絵本の世界はどうか。絵本の研究者や美術館は数多くある。この差はなにかということで「ぬりえ文化」を書きました。
「ぬりえ文化」を読んだ方のなかの感想から、ヒントをいただいて、「日本や世界の文学、著名な人の日記などの中に、ぬりえについて書かれていることはないだろうか」 
このようなことも研究テーマにすることにしました。

その後、この話を知人にしたところ、たちどころに「源氏物語」にそのようなことが書かれていたと教えてくれました。
早速源氏物語を探してみました。ありました。ありました。
「須磨」の章のなかにそれは書かれていました。
京の都から須磨に流されてきた光源氏は、その寂しさを紛らわすために漢詩や和歌などを書いて手習いをしたりしていました。
「目新しい織り方の唐の綾などにさまざまな絵などを描いてお慰みになさるが、屏風の表にお描きになったのなどは、大そう結構で見どころのおおいものであった・・・・ この頃の名人と言われる千枝や常則などを召して、彩色をおさせになったらばさぞや、とお側のものは残念がってながめていた。」(円地文子訳)
光源氏が描いた景色に、その頃の名人に色を塗らせるというところは、ぬりえ的ですね。

枕草子によると、平安時代の女性の教養は、第一に習字、そして次に楽器を上手に引けること、そして第三番目に和歌だったそうです。字が美しいということは今でも通用しますね。その人までも美しい人に見えます。和歌は古今集の歌を暗記するなどしたようです。
その他に、源氏物語には、絵を描いてそこにお便りをつけたという文章も見えますから、上流の人は絵も描くことがあったのでしょう。

皆様のお読みになった本のなかに、ぬりえと思われるものが書かれた本がございましたら、参考情報として、是非教えてくださいね。よろしくお願いいたします。

投稿者 Nurie : 13:40 | コメント (2) | トラックバック

2005年10月18日

ぬりえ文化研究会からぬりえ学会へ

7月例会記録
昨年から始まったぬりえ文化研究会は、その集大成として今年の秋に「ぬりえ文化」という本を9月に出版する運びとなりました。
この研究会を発展させて6月より「ぬりえ学会」を立ち上げました。
ぬりえを文化に高めていくためには、ぬりえに関する研究を更に深めていく必要があると考えたからです。そのためには情報(データ)を日本ばかりではなく、広く海外からも集めていくことが不可欠であります。そして、多くの人にこの研究分野に参加してもらいたいと思っております。
ぬりえの未来に向かって、広く、深く、研究を継続していくために「ぬりえ学会」として活動していくものです。
今後の活動の方向は、下記のように進めていき、再びこの研究成果を「ぬりえ学会」の場で発表して参ります。

1今後の活動方向・新しいぬりえの未来に向けての調査・研究
①ぬりえの収集とアンケート調査
②ぬりえの実態調査
a,日本の幼稚園の実態調査
b,海外の幼稚園の実態調査
③「大人のぬりえ」に関する調査
有無、意味づけ、現物収集など。
「大人のぬりえ」とは:
①幼児以外 
②いわゆる大人 
③介護、リラクゼーションなどの高齢者用 などが考えられる。
④中田惠子さんの絵について
中田さんの描くぬりえで「可愛さ」に関する反応調査
 
①~④までを海外(世界)で調査することとする。
    
「世界」の範囲とは:
アジア(日本、韓国、台湾、タイ)
オセアニア(オーストラリア、ニュージーランド)
アフリカ(エジプト)
ヨーロッパ(フランス、ドイツ、イタリア)
ロシア及び新独立国(ロシア、新独立国)
北アメリカ(カナダ、アメリカ〔NY・ロサンゼルス〕・地方都市)
南アメリカ(ブラジル、チり)
上記の範囲で収集できれば世界的といえるのではないかと考える。

2)今月の配布資料(「ぬりえ文化」より)
①フランスでの子どものぬりえの実態
②ぬりえの効用
ぬりえをすることは、「対象を見る(観察)→描く(表現)→知る(認識)」を子ども時代に繰り返すことにより、大人になって仕事で成功するポイントを身につけられるので、子供時代にぬりえをすることは大事である。
③ぬりえの本質
④大人のぬりえ
大人のぬりえについての掲載記事紹介

投稿者 Nurie : 11:09 | コメント (2) | トラックバック

2005年08月16日