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ぬりえが文学の中にが描かれているか?

ぬりえ学会 9月記録

ぬりえ文化を研究するにあたり、ぬりえの研究が全然されていないことが解った。しかし絵本の世界はどうか。絵本の研究者や美術館は数多くある。この差はなにかということで「ぬりえ文化」を書きました。
「ぬりえ文化」を読んだ方のなかの感想から、ヒントをいただいて、「日本や世界の文学、著名な人の日記などの中に、ぬりえについて書かれていることはないだろうか」 
このようなことも研究テーマにすることにしました。

その後、この話を知人にしたところ、たちどころに「源氏物語」にそのようなことが書かれていたと教えてくれました。
早速源氏物語を探してみました。ありました。ありました。
「須磨」の章のなかにそれは書かれていました。
京の都から須磨に流されてきた光源氏は、その寂しさを紛らわすために漢詩や和歌などを書いて手習いをしたりしていました。
「目新しい織り方の唐の綾などにさまざまな絵などを描いてお慰みになさるが、屏風の表にお描きになったのなどは、大そう結構で見どころのおおいものであった・・・・ この頃の名人と言われる千枝や常則などを召して、彩色をおさせになったらばさぞや、とお側のものは残念がってながめていた。」(円地文子訳)
光源氏が描いた景色に、その頃の名人に色を塗らせるというところは、ぬりえ的ですね。

枕草子によると、平安時代の女性の教養は、第一に習字、そして次に楽器を上手に引けること、そして第三番目に和歌だったそうです。字が美しいということは今でも通用しますね。その人までも美しい人に見えます。和歌は古今集の歌を暗記するなどしたようです。
その他に、源氏物語には、絵を描いてそこにお便りをつけたという文章も見えますから、上流の人は絵も描くことがあったのでしょう。

皆様のお読みになった本のなかに、ぬりえと思われるものが書かれた本がございましたら、参考情報として、是非教えてくださいね。よろしくお願いいたします。

投稿者:Nurie |投稿日:05/10/18 (火)

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コメント

とってもおもしろい提案ですね!
私のブログにもリンクさせていただきました!

投稿者 チョムプー : 2005年10月27日 17:51

チョムプーさんのアイデアから、すてきな内容が見つかりました。しかも平安時代の「源氏物語」ですよ。もしかしたら枕草子の中にもあるかもしれないと、可能性は膨らみます。
「アンネの日記」のアンネがぬりえをしていたりしたら面白いのですが・・・

投稿者 nurie : 2005年10月30日 21:49

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