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6月の美術館ニュース(2)

今月はスコットランドのぬりえをご紹介いたします。

スコットランドと聞いてすぐに頭に浮かぶものといいますとスコッチウィスキーとネス湖のネッシーというと余りに単純すぎますが、そのネッシーが表紙になったスコットランドのぬりえとぬりえをしながら学ぶことができる本です。
      
残念ながらネッシーは、表紙だけでなかにぬりえはありませんでした。内容はスコットランドの様子がわかる様々な景色やスコットランドのタータンチェック等のぬりえが左ページにあり、右ページにはクロスワードパズルや番号をつづけて絵を浮かび上がらせるもの、スコットランドの動物のクイズなどで構成されています。

日本の場合は、ぬりえ本といいますとぬりえだけで構成されたものがほとんどですが、海外のぬりえは一般にぬりえだけのものと今回の本のタイトルにあるように「ファンブック」(楽しみの本)とか「アクティビティーブック」という名前で、子どもの成長に役立つ作業や工作をさせながら学ぶことができる本がいろいろ販売されています。

欧米の方々は、日本と比較すると不器用といわれています。そのために欧米では様々なキッチン用具がいろいろ開発されているのだとおもいます。
日本やアジアの人たちの器用さは、お箸を使うことが役に立っているのではないかとアジアの国を調査して感じています。

海外では、子どもたちのために、工作などに工夫を凝らした、「アクティビティーブック」が考案されて、楽しみながら手先を養っているものと思われます。本だけでなく、本にビーズや糸などのキットがついているアクティビティーブックなどもあります。
少女なら、昔私たちがリリアンに夢中になったようにそれらの本とキットを使って、ビーズのブレスレットを作ったり、編み物をしたりするのではないでしょうか。日本でもアクティビティーブックが楽しめるようになるといいですね。(館)

今月のエントランス

タイトル: 『おねえさんの三めんきょう』
年代:昭和30年代 作者:きいち

昭和の時代、三面鏡は、桐ダンスと並んで嫁入り道具の一つに数えられた大人の女性だけのものでした。
ぬりえの女の子は、リボンを付けた自分の姿を確認したくて覗きに来たようです。ちょっとはにかんだ表情は、背伸びの表れでしょうか。鏡の前の空間を憧れの場所として、特別視していた当時のことを教えてくれる一枚です。

ぬりえ美術館メディア情報
①朝日新聞夕刊「美博なう」 に掲載されました。
②NHK Eテレ団塊スタイルで ぬりえが紹介されます。 (6/29 アンコール放送)

【展示室のご案内】
6月~7月まで、館内の展示は常設展示となります。
ぬりえが体験できるぬりえコーナーもございます。懐かしいぬりえを観て、塗ってぬりえの世界を体感してください。

投稿者:Nurie |投稿日:12/06/02 (土)

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