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3月の美術館ニュース(1)

館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや  テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
  

タイトル:まんじゅひめ
作  者:きいち
年  代:昭和30年代

3月のエントランスは、お姫様、王子様のぬりえを展示しています。

万寿姫は、御伽(おとぎ)草子「唐糸(からいと)草子」の主人公です。源頼朝(よりとも)を討とうとして捕らえられた木曾義仲の女房唐糸の娘で、頼朝に歌舞を披露して褒美(ほうび)に母を放免してもらったというお話です。
昭和30年代、私の子どもの頃には日本の民話などのお話が絵本や劇やラジオなどを通じて、広められていました。安寿と厨子王のお話など、美しい絵本として読んだ覚えがあります。しかし残念ながら、私には「まんじゅ姫」の物語にについては、覚えがありませんでした。しかし、ぬりえになるくらいですから、かなり一般的に知られていた物語と思えます。

この絵は袋の表紙絵ですが、裏には、牢の前でまんじゅ姫が中にいた母の唐糸と出会う場面が描かれています。他にもう一枚、旅にでて母をさがすまんじゅ姫の姿のぬりえがあります。ぬりえ美術館には、この3枚の絵しかありませんが、袋の中味はまんじゅ姫の物語を説明したぬりえであったのかもしれません。
   
まんじゅ姫のほかには、「桃太郎」や外国の物語の「親指姫」や「ピーターパン」などのぬりえが描かれています。ぬりえをしながら、絵本を読むように物語を覚えるようになっていたものと思われます。
皆様はどのような民話、童話をおぼえていらっしゃいますか。(館)

投稿者:Nurie |投稿日:12/03/02 (金)

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