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10月の美術館ニュース(2)

モノづくり見学・体験スポットの人気工房

森田商店(べっ甲細工)
江戸べっ甲の伝統工芸を究める
森田商店は、江戸時代の装飾文化を伝える江戸派のべっ甲細工の老舗工房です。6代目の森田孝雄さん(61)は、高校卒業以来、この道一筋。先祖代々200年に及ぶ伝統技術を受け継ぎ、家業のべっ甲細工を究めています。器用な手先を生かして、小物の製品づくりを得意とし、おしゃれな人が好むべっ甲製の装身具分野で、伝統工芸の維持・普及に努めています。

貴重な材料を大切に次代へつなぐ
べっ甲細工は、赤道近くに多く生息する海亀の一種「タイマイ」の甲羅が主材料。斑(ふ)と呼ばれる独特の黒模様と奥深い光沢、肌触りが魅力で、昔から家具や装飾品を中心に愛用されています。くし、かんざしをはじめ、帯留め、ネクタイピンなどのアクセサリーも定番製品ですが、森田さんは指輪、腕輪、ペンダントといった実用的な装身具のほか、眼鏡フレームの修理を積極的に受注したり、携帯電話用ストラップなども製作し、通販ルートの販売にも力を注いでいます。

心配なのは、動植物の絶滅を防ぐワシントン条約で「タイマイ」の国際取引が制限され、貴重な資源となっていること。 森田商店は、 希少化する材料を有効利用する”修理”の仕事に本腰を入れ、べっ甲細工の技術と作品を次代につなぐことに力を入れています。後継者育成にも熱心で、次男の淳さん(27)を7代目と決め、コンピュータを使った機械加工を導入するなど新たな展開を始めています。

製作工程や細工道具を披露
工房には、べっ甲細工の昔ながらの道具が置かれ、タイマイの甲羅を細工して、さまざまな作品に仕上げていく職人技が見学でき、手に触れて細工する体験もできます。森田商店では「多くの人にべっ甲製品の魅力を知ってほしい」と見学者を歓迎しています。

森田商店(べっ甲細工)
東尾久1-16-10 営業時間:午前9時~午後6時 
定休日:日曜日 TEL:03-3892-3641

参考:あらかわ産業ナビ

今月のエントランス

「ももたろう」
「桃太郎」は有名な童話の一つです。桃太郎は鬼退治に行く途中、犬、サル、キジと出会い、皆におばあさんが作ってくれたきび団子をあげて、一緒に鬼退治に向かいます。
たとえ怖くて強い鬼が相手でも皆で力をあわせて戦えば怖いものはありませんね。

ぬりえ美術館メディア情報
●株式会社日本出版社より「個人美術館に行こう」(仮題)に、ぬりえ美術館が掲載されました。
●㈱メイトの「Nurie2 ぬりえの本」で館長のお話ときいちのぬりえが掲載されました。

【展示室のご案内】
・8月~10月の企画展は「少女の憧れ、 夢。ぬりえがすべてだった展」と題して、夢あふれるぬりえを展示しています。
・第2回東京新聞ぬりえコンテストの優秀作品18点も同時展示しています。

投稿者:Nurie |投稿日:11/10/09 (日)

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