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8月の美術館ニュース(1)

今年の夏は、節電がテーマになりそうですね。エアコンより扇風機に注目が集まっています。
緑のカーテンも人気のようで、市町村でも緑のカーテンをお勧めするため、講習会などを開催しているそうです。緑の植物を通して流れる空気は、涼しく感じられるでしょうね。

エントランス展示
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。

ぬりえのこころ -今月の一枚-

8月のエントランスは、食べ物がテーマのぬりえを展示しています。

タイトル:ホットケーキ
作  者:きいち
年  代:昭和30年代
今日のおやつは、ホットケーキにフルーツ。ナイフとフォークで上手に食べます。
「食べ物のぬりえをするのも、好きでした。」と来館者の方からお聞きすることがあります。きいちのぬりえに出てくるものは、実際その当時に子どもたちがしている生活よりもワンランクもまたはそれ以上に素敵な生活が描かれていましたので、バナナやメロン、ホットケーキにデコレーションケーキなどがぬりえに描かれていると、「わー、こんなものを食べたいな」
「食べたら、どんなに美味しいだろうな」という思いをこめて、ぬりえをしたことでしょう。その当時の子どもたちが食べているものは、日本の伝統的な和菓子や駄菓子でしたから。

先日上海でも同じようなお話を聞きました。上海はいまや高層ビルが乱立する大変進んだ街になっていますが、これはここ20年ほどの成長の結果だそうです。上海万博が昨年開催されましたが、日本での万博が1970年に開催されましたので、ちょうどその頃と同じような時代なのではないかと感じました。
今までであれば中国の方も、お汁粉やあんこ等植物性の甘味を食べていたものが、この成長で外国のケーキやお菓子の味を知り、それらの美味しさに目覚めたそうです。
東京には世界中の美味しい食べ物が集まっています。 新しいものを取り入れるのにも抵抗がなく、これほど多くの種類の食べ物を食べている国民はいないのではないかと思います。
夏バテにならないように、美味しいものを食べて暑い夏を無事に過ごしましょう。(館)

投稿者:Nurie |投稿日:11/08/03 (水)

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