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11月の美術館便り

10月に無事海外でのぬりえ展が盛会のうちに終了いたしました。今回はぬりえ展の追加のご報告とパリの雑感をご報告したいと思います。

パリのぬりえ展の感想
ホームページでもご報告をしていますので、ご参照していただきたいと思いますが、
ぬりえ展の感想をご紹介したいと思います。
2度目のパリですが、パリの方の感想が日本の方とほとんど同じという点が大変うれしいことです。繊細な部分を大変よく理解してくださっています。
●とてもきれいでなつかしい!! Noriko
●すごいです! きれいでうす! ありがとうございました。レア
●子ども時代の香りを穂コンでくれました。思いがけないノスタルジックな時をありがとうございます。ナタリー
●とても綺麗に描かれていて、色も素敵でした。
●チロリン村ってシュールだなと思いました。加藤 梨華

●とても綺麗な展覧会です!
●これは詩(ポエジー)ですね!
●この展覧会をみせて頂いて、感謝します。ありがとうございました。メリーサ
●娘たちがとても喜んでおりました。ありがとうございました。

パリの方も、きいちのぬりえを楽しんでくださったようです。

パリ雑感
世界的に異常気象なのでしょうか、9日に到着したときには、昼間は夏日状態。パリの人々は、半袖やノースリーブ姿で日向ぼっこを楽しんでいました。その後、16日頃から急に寒くなり、ダウンコートにマフラー、手袋という冬支度になりました。

今年はフランスの年金問題に反対するストライキやデモがオープニングがあった
12日から始まり、列車のスト、車の渋滞があり、地下鉄も大混雑でした。オープニングもワークショップもその影響を受けてしまいました。

最近日本では、ストライキも少なくデモ行進も余り見かけなくなりましたが、パリでは、高校生が授業をボイコットして地下鉄の駅構内で気勢を上げたり、サンジェルマンデプレ付近で旗を振り、大きな声を挙げているのを見ました。高校生のデモには大変驚きました。その後、年金の改革法案は元老院を通過したようです。

何故パリが好き?
パリでは、日本とは勝手が違うことがあり、どうしてそういう対応になるかしらと思うこともしばしばありますが、小さいことでも、「ああ、これこそがパリ!」というものに出会うと、やはりパリは素晴らしいと許してしまいます。
今回の「これがパリ!」の1つ目は、花屋さんの紫色の微妙な色の配色のあじさいとアザミを見たとき。どうして、このような色の組み合わせができるのかしらと感激。
2つ目は、同じく花屋さんのローズ色のバラでした。その色と花の開き加減にうっとり。
3つ目は、サンジェルマンの有名な傘屋さん「アレクサンドラ・ソジュフェール、(創業1834年)」で見た、ミンクが付いた傘でした。雨が降ったときに使う傘なのに、ミンク!!??
「いつ使うのかしら?」と聞きたくなりますが、「使わなくてもいい、もっているだけで美しい傘」というものです。こういうものを考えるアイデアに、「パリって、素敵!」とパリに悩殺されてしまいます。
こういうアイデアや色合いは、環境と伝統なのだと思います。回りにいつも優れたものがあり、それらをみて育った人は、おのずと美に対する完成が培われて、開いていくのではないかと考えます。

パリで今流行しているもの
それは、「こけし」です。
ある文房具屋さんのウィンドーが、こけしだらけでした。こけしとその絵を使った文房具の展開でした。子どもだけでなく、ワークショップに参加した30~40代の女性もその絵が描かれたバッグをもっていましたので、大人にも人気のようです。
パリは日本のアニメや漫画が人気ですし、コスプレのイベント(ジャパンエキスポ)も開催され、年々参加者が増えて16万人、今年は18万人を目標にするほど集まるそうです。
このような日本熱から生まれた「こけし」なのでしょう。 不思議と思いながら、"日本的"が人気で嬉しいと思います。

毎回パリに行くたびに、「ああ、これがパリか」と頭を悩ませつつ、「さすがパリと感激させられる」。パリの魅力に今年も魅了されたのでした。(館)

投稿者:Nurie |投稿日:10/11/02 (火)

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