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2009年中国ぬりえ調査(2)

中国のぬりえの現場(本屋)

新しいタイプのぬりえを見たところで、中国にはどのようなぬりえがあるのか、北京で一番の繁華街である王府井にある大きな本屋さん新華書店を見学しました。4階建ての建物すべてが本という非常に大きな本屋さんの2階、エスカレータを上がった正面にに子ども関係の本が置かれていました。
絵本、漫画(欧米とちがい、日本のマンガも西洋のカーテューンも同じ棚の中に置かれていました)、学習書など、かなり広いスペースが取られていました。子どもの目の高さほどの手に取りやすい棚には本の表紙が表にして置かれ、目立つように並べられ、下のほうは積まれていました。
ぬりえ本も沢山ありますが、単に塗るだけのぬりえではなく、絵の描き方や塗り方がわかるように工夫されたものや、英語や中国語を覚えたり(描かれた絵を中国語や英語であらわすとどのような言葉になるのかを覚える)数字を覚える等、勉強とも関連づけられたぬりえが多く見られました。

塗るだけのぬりえでは、訪問先にもなっている「北京科学技術出版社」のお嬢様シリーズのぬりえが女の子に大変人気があるそうです。

(写真左の本)
元になる絵は韓国からのぬりえだそうですが、日本のアニメにでてくるような少女の絵でテーマは果物、宝石、魔法等のお嬢様たちが描かれています。顔が可愛らしく、カラフルな色合いの服を着て、素敵なヘアスタイルの夢の世界を見せてくれるお嬢様たちが中国の子供たちを魅了しているようです。
このような好みは、きいちに通じるところがあり、大変日本と似ていると感じました。

もう一軒訪問した本屋さんは、ペキンブックスビルディングの本屋さんで、こちらも大変大きな本屋さんでした。
   
2階が子ども関係の売り場で、本の展示がカラフルで、本棚も高く、平積みがあったり、特別なものを紹介できるような場所が本棚の間にあったりと、動きのある、魅力的な商品の見せ方をしている本屋さんでした。柱周りには子どもの売り場らしくディズニーのキャラクターの絵が描かれていたり、モニターがあったり、本のほかには、ゲーム販売のご紹介などもされていました。
中国は一人っ子政策をとっているので、子どもは宝物のように大事にされ、子どもに掛けられる費用が沢山あるということで、子ども売り場に力が入れられているように感じました。
この売り場では、「北京科学技術出版社」が発売している大人向けのぬりえを購入しました。

描かれた絵の中に、絵の外側に示された物、例えば、コップ、ゴルフクラブなどがどこにあるかを探し出して塗っていくもので、人気の商品だそうです。なかなか複雑な絵なので、これに回答するにはじっくりと頭を使うのではと思わせ、大変興味深い本でした。

いずれの本屋さんもフロア毎の会計ではなく、レジは1階にあり、ゆっくり本を見て選んで沢山購入してもらうような仕組みになっていました。そして、環境問題からだと思いますが、本は袋に入れるのではなく
紐が使われていました。すばやく紐で本を縛って、お客様に渡してくれます。紐を使う世界はなくなっている東京ですから、大変新鮮な驚きでした。

投稿者:Nurie |投稿日:09/05/14 (木)

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