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童謡、童話のぬりえ 2月の美術館ニュース

暖冬と思っていましたら、寒波が襲来。今月の寒さが一番厳しいですが、この寒さの中で
草木は芽を伸ばそうと準備しています。春までもう少し!私たちも、寒さに負けずに、この二月の凛とした空気を楽しみましょう。

「ぬりえのこころ-今月の一枚-」
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館内に入ってスグ目に留まるエントランスのぬりえは、テーマを設けて展示している企画展とは別に、その時々に 合った季節のものを月毎に展示替えしています。
今月は、童謡や童話のぬりえを展示しています。
美術館ニュースでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。

ゆりかごのうた 作詞 北原 白秋
        作曲 草川 信
ゆりかごの歌を カナリヤが歌うよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ
ゆりかごのうえに びわのみが ゆれるよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ

ゆりかごのつなを きねずみが ゆするよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ
ゆりかごのゆめに きいろいつきが かかるよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ

北原白秋の作曲のこの歌は、代表作品といわれている「からたちの花」(1924年大正13年)や 「この道」(1926年昭和1年)より先につくられているそうです。大正時代から歌われていて人気の歌だったのでしょう。ぬりえにも表現されました。
目のパッチリした赤ちゃんが揺りかごに寝かされ、まるで猫が遊ぶたびに、揺りかごが揺れるようです。元気な赤ちゃんらしく、上げた足を手で持っています。赤ちゃんの体はとても柔らかなので、このような格好をしていることをよく見かけますが、そんな赤ちゃんの動作をよく捉えて描いています。スズランの花や、兎の柄は、昭和10年代のぬりえには、よく使われている柄です。歌詞もメロディーも揺ったりしていて、大人の方が寝てしまいそうですね。


■ぬりえギャラリーをHP上に開設しました。
ぬりえ体験コーナーを昨年6月に開設してから、多くの来館者の皆様にぬりえを楽しんでいただいています。コーナーには、「THEきいちのぬりえBOOK」の1と2の本を置いています。ぬりえを1枚丁寧に塗ると1時間ほどかかりますが、好きな絵を選んで、好きな色を塗って、大変上手に塗っていかれます。
お時間がありましたら、皆様もぬりえを楽しんでください。

■ぬりえは十人十色は、昔の常識?
ぬりえをなさらない方も、塗られたぬりえの本を見て、ぬりえの違いを楽しんでいかれます。
塗り方や色使い、背景まで塗ってあるもの、コメントをいれてあるぬりえ等など。いろいろなぬりえが完成しています。
同じ絵でも人によって使う色が違うと、まるで別の絵のようになります。キャラクターぬりえ以前のぬりえを知っている人にとっては、「ぬりえは十人十色」というのが常識でした。ところが若い来館者のアンケートを読みましたら、その常識は変わっているのです。
「好きなキャラクターに近づけたくてその色を塗っていたけれど、(キャラクターではない)
きいちのぬりえを初めて見て、どんな色を使って塗ってもいいのだと知りました」と書いてあり、大変驚きました。彼女にとっても、新鮮な発見、驚きだったのでしょう。
ぬりえは十人十色。好きな色で、心を開放して楽しめるのがぬりえの良い点です。

■ぬりえギャラリーの絵をご紹介
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 TEKOさん(左の絵)は、塗ったものを郵送してくださいました。紫のぼかしが美しいですね。
 うらぴこさん(右の絵)は、昨年2回もぬりえをしてくれました。サンローラン風の色合いが素敵!
 ぜひ、HPをご覧ください。皆様の作品をこれからも、ご紹介していきます

投稿者:Nurie |投稿日:05/02/10 (木)

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