ゴールデンウィークで、三年ぶりに行楽地が賑わっているようです。私達日本人はマスクに慣れているとはいえ、早くマスク無しの生活に戻りたいものです。皐月の爽やかな季節を充分にお楽しみください。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:おねえさんのこんれい
作 者:きいち
年 代:昭和20年代
5月のエントランスは、「パーマとリボンは可愛い印」をテーマに展示しています。
昭和20~30年代には、子どもがパーマネントをかけるということは、殆どされていませんでした。それでも子どもたちは可愛らしくするために、二股になったコテを火にかけて熱くして、髪にはさんでクルクルと巻いて、髪にウェーブを付けたりしていました。
今考えると、耳の部分が熱くなって、「動いては、ダメ!」と言われ、少し怖かったことを思い出します。
リボンは町の小間物屋さんに化粧品などと一緒に売られていました。幅の広いリボンは、当然値段が高いので、きいちのぬりえの女の子が付けているような大きなリボンは付けられませんでした。
当時の女の子がパーマをかけていないのに、きいちのぬりえの女の子がパーマであるのは、当初のきいちのぬりえのモデルがアメリカの俳優の“シャーリー・テンプル”の髪にあったのだと思います。金髪で柔らかなウェーブの髪をしていました。
日本人は黒髪で、女の子はわかめちゃんカットのおかっぱ頭が主流でしたので、ウェーブのついたヘアスタイルは本当に憧れだったと思います。そのため、コテの熱いのも我慢して、ウェーブを付けてもらっていたのだと思います。
又リボンと言えば、七五三の女の子は皆頭に鶴の飾りのついた大きなリボンを髪につけたものです。 やっぱり女の子は、リボンとパーマが好きなんですね。(館)