10月30日の閉館まで残り2か月となりました。暑い中を来館してくださるお客様に感謝申し上げます。きいちのぬりえを目に焼き付けて頂けたら嬉しいです。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:はなみたいにかわいいこ
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
9月のエントランは「ドレスが大好き」をテーマにしたぬりえを展示しています。
ぬりえ美術館の中できいちのぬりえ本を販売しています。その中で年配の方に人気のテーマは「お手伝い編」です。昭和の子どもたちのお手伝いする姿が懐かしさを呼ぶようです
そして子どもたちに大人気のテーマと言えば、「ドレス編」です。ドレスを着た女の子たちは、まるでお姫様のように見えることと、素敵な足元までの長いドレスは女の子たちをワクワクさせる憧れのファッションだからです。
普段着ている服は膝の前後の短い服でしたから、長いドレスは映画の世界や絵本の中でしか見られないようなものでした。子どもにとっては映画を見るには、親たちと一緒でないと見ることができませんので、なかなか見れるもの、手の届くものではありませんでした。
きいちのぬりえの世界では、様々なドレス姿の女の子が描かれました。ドレスを着て、ネックレス、イヤリング、ブレスレット、指輪などを身に着けていました。アクセサアリーを描けば描くほど、ぬりえが人気となり売れたそうです。
駄菓子屋さんのおもちゃに、指で箱に穴をあけると中に指輪や時計などのアクセサリーが入っているものがありました。女の子は、小さくて可愛いアクセサリーが大好きなのです。そういう女の子の気持ちを考慮して、きいちは沢山の可愛いドレス、豪華なドレス、お洒落なドレス等など、20余年に渡って描いて、女の子の気持ちを満たしてくれました。
ありがとう きいち! (館)