東京都荒川区町屋 土日曜のみ開館
開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

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8月の美術館ニュース(2)

ぬりえのあれ、これ NO.8 

2022年は、ぬりえの出版物の仲からぬりえに関する「あれ、これ」をご紹介いたします。


きいちのぬりえに誕生の経緯を「夢をつむぐ」(1986年 光村図書)の中で、尾崎秀樹氏のインタビューで次のように語っている。



《子どものための抒情画を描きたかったんです。華宵の描いた少女の抒情画に以前から興味をもっていましたから、こういうものの年齢を下げて子ども向きにし、それをお伽絵とでも題してやってみたかったんですよ。》



《昭和二十二年の一月からお伽の国のお姫さまや子どもたちの遊びに世界を描いて、『キイチ』の名前で自費で出しました。それをある問屋さんに納めたら、その店の川村さんという方が「私は前に勉強堂のぬりえを取り扱っていた」っていうんですよ。そこで「私がそのフジヲで、今度新しく自分で始めましたらよろしく」と話したところ、川村さんは「そういうことなら私もやってみたいから、ぜひ一緒にやりましょう」といってくれました。



絵描きの私には絵を描くことはできても、それを売り出すことはできない。自分一人でするには自ずと限度があるので、喜んでその申し出を受けました。そこへ勉強堂さんとは奥さん同士が姉妹だった石川さんという、絵葉書メーカーをやっていた方も加わり、三人で共同してやることになったんです。やっぱりお伽絵では売れないからぬりえでいこうって、それが『きいち』の初めです。昭和二十二年の夏ぐらいでしょう。



そうしているうちに共同経営ではうまくいかなくなり、川村さんと石川さんが分かれて、昭和二十三年には『きいちのぬりえ』は川村さんの山海堂と石川さんの石川松声堂の二軒から出版されることになったんです》


参考図書:「ぬりえ文化」小学館スクウェア


今月のエントランス

JP007004_640.jpg「きんぎょすくい」

作者:きいち
年代:昭和30年代



「きんぎょすくい」は縁日の華です。「きんぎょすくい」を見つけたら一度はやってみてほしいですね。薄い紙を貼った「ポイ」と呼ばれるすくい網できんぎょを捕まえたときの喜びは、子どもの遊びだけれど大変嬉しいです。良い思い出になることでしょう。



ぬりえ美術館情報
★8月から10月までは秋の企画展となります。
「ありがとうきいち 秋」~きいちのぬりえ 永遠なれ~ を開催中です。
10月で閉館になりますので、きいちのぬりえの可愛さをどうぞ目に焼き付けてください。



展示室のご案内
★8月~10月まで、秋の企画展を開催しています。絹本とぬりえを展示しています。


★館内のぬりえコーナーは、ころな感染防止のためにお休みをしています。ご了承のほどお願いいたします

Posted: Nurie : 22年08月12日 | 美術館ニュース

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