東京都荒川区町屋 土日曜のみ開館
開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

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ぬりえあれ、これ No.4

2022年は、ぬりえの出版物の中からぬりえに関する「あれ、これ」をご紹介いたします。


図画の用具についても検討し、ぬりえの流行を探ってみたい。

大正六年(1917)頃からクレヨンが輸入され始め、更に大正十年(1921)に国産クレヨンが登場し、たちまち流行した。自由画とクレヨンがセットになった形でさらに広まることになった。


用具がないとぬりえも自由にはできない。ぬりえをするのは子どもであるから、自由にぬりやすいクレヨンがぬりえの流行に一役かったことが容易に理解できる。


その後、明治後期いなってはがきの絵に色を塗って送ると、賞金や賞品がもらえることが流行し、ぬりえの普及に貢献し、大正時代にはぬりえ帳が現れた。


戦後の歌として有名な並木路子の「リンゴの歌」があるが、そのヒットの裏には、その当時高価だったりんごをステージから客席にいる聴衆に投げ入れたということがあるのだそうだ。大人でさえ、物には弱いのだ。子どもたちも賞金や賞品が貰えることは、非常に大きな魅力だったに違いないので、ぬりえの流行には拍車をかけたことだろう。


参考図書:「ぬりえ文化」小学館スクウェア


今月のエントランス

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「おふろへ」
作者:きいち
年代:20年代


浴衣を着て、手には洗面道具をもって、お風呂屋さんに。
さくらんぼ柄の可愛い浴衣に三尺を締めて、髪にはつげの櫛が留まっています。
湯上りに浴衣はさっぱりして、気持ちの良いことでしょう。



ぬりえ美術館展示情報
☆3月~5月の春の企画展では、壁面にきいちが晩年に描いた美人画や童女画の絹本を展示しています。(絹本:絹に描いた絵)


展示室のご案内
☆きいちの描く絹本をお楽しみください。

☆館内のぬりえコーナーは、コロナ感染防止のためにしばらくお休みをしています。
ご了承のほどお願いいたします。

Posted: Nurie : 22年04月02日 | 美術館ニュース

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