ぬりえのあれ、これ No.2
2022年は、ぬりえの出版物の中からぬりえに関する「あれ、これ」をご紹介いたします。
挿絵の源流、ルーツについて
~小学館スクウェア 「ぬりえ文化」より~
挿絵については「絵のある本の歴史」(荒俣宏 1987年 平凡社)を参考にしたい。
ヨーロッパやアメリカでは、挿絵のことを単に形状的な面からではなく、もっと機能的な面から見る事が多く、ふつうイラストレーションillusutrationと呼びます。日本では略してイラストとっているようです。
このイラストとは「図解」と訳され、ともすれば難解になりがちな文章を、だれにもわかる絵で細く説明したもの、という意味になります。古い日本語に「図説」というものがありますが、これはまさしくイラストの真意を忠実に反映挿せた役です。
しかし、イラストレーションにはもっと根源的な意味があります。照明度をあらわす国際単位をルクスluxと呼ぶように、イラストレーションのラストレの部分は元来「光輝かせる」といいう意味のラテン語に由来します。換言すれば、挿絵は文章を明らかにするもの、引き立たせるもの、ということでしょう。イラストレーションを加えることによって、その文章には付加価値がつき、パワーアップするのです。
今月のエントランス
「ふらんすにんぎょう」
年代:昭和20年代
作者:キイチ
素敵なドレス姿のフランス人形は、昭和20~30年代にガラスケースの中に入ってどこの家にも1個はあった程流行したドレス人形です。ロングドレスが魅力的であったのと、目がパッチリと大きかったので、日本人は憧れたのでしょう。
ぬりえ美術館展示情報
☆2022年も壁面にはきいちが描いた美人画や童女画の絹本を展示いたします。
(絹本:絹に描いた絵)
展示室のご案内
☆きいちの描く絹本をお楽しみください。
☆館内のぬりえコーナーは、コロナ感染防止のためにしばらくお休みをしています。
ご了承のほどお願いいたします。