紅葉の便りがあちこちから聞かれ、秋が深まっています。日本ではGO TOキャンペーンが開催されていますが、ヨーロッパではコロナの第二波により再びロックダウンが行われているようです。冬に向けて日本でも拡大しないように、三密、手洗いなど気を付けていきましょう。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。こ
のコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:ウールのネッカチーフ
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
11月のエントランスは、「おめかししてお出かけ」と題しまして、お洒落がテーマのぬりえを展示しています。
ネッカチーフという言葉を最近は聞かなくなりました。今はスカーフと言いますね。
昭和20~30年代は、ネッカチーフを被ったり、首に巻いたりしていました。昭和28年の映画「君の名は」では、ヒロインの真知子が巻いたスカーフの結び方が“真知子巻き”と呼ばれて、映画と共に流行しましたので、覚えていらっしゃる方も多い事でしょう。
大人でも子供でも、ネッカチーフと呼んで頭に巻いていました。昭和34年の頃の誕生日会の写真がありますが、春に新宿御苑で友人たちと誕生会を開いたのですが、ネッカチーフを被った私が写真に写っています。ネッカチーフもファッションの一つですから、寒さとは関係なく春にも巻いていたのでしょう。
ネッカチーフだけでなく、お出かけの時には帽子も被っていました。今も小学生は登校のときに帽子を被っていますが、その帽子とは違うお洒落な帽子を女の子だけでなく、男の子も被って遊びにいったものです。余裕のある時代だったのでしょうか。懐かしく思い出します。
今年はマスクをするのが当たり前の生活になりました。お出かけの際にはマスクをお洒落にして新しい世活を楽しんでみてはいかがでしょうか。(館)