秋と言えば、行楽の秋、食欲の秋、運動の秋等々、楽しむことが沢山あるはずですが、今年はコロナ渦で従来のようにはまいりません。それでも家で楽しめることを見付け素敵な秋をお過ごしください。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものやテーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:あつくておいしいわ
作 者:きいち
年 代:昭和20年代
10月のエントランスは、「食欲の秋」と題しまして、食べ物がテーマのぬりえを展示しています。
食堂で、ラーメンをフーフーしながら、美味しそうに食べている女の子。まさにこのぬりえと同じような写真を持っています。昭和20年代の埼玉の田舎の駅前にお寿司やラーメンなどを食べさせるお店があり、当時大好きだったラーメンを食べている写真なのですが、湯気が立っている中に私の顔が写っています。
その写真を見ると、ああ、ラーメンが好きだったんだなあ、という思いと、外食が嬉しくて仕方なかった思い出と、まだ珍しかった写真機で嬉しそうに食べる姪の姿をとっておきたいという叔父さんの気持ちを感じることができて、気持ちがほかほかと温かくなります。
ラーメンは日本人の国民食とも言える食べ物ではないでしょうか。中国に行ったときに食べた上海の中華そばは、日本のラーメンとはずいぶんと違って、なじめなかった思い出があります。
今や日本のラーメンは、海外にも出店するほどになり、日本に来てラーメンを食べた外国の人たちがラーメンを気に入って、日本に来ると必ず食べ等というニュースをテレビで見ることがあります。日本の味が、海外でも通用するということは嬉しいですね。
今月のぬりえはラーメンのほかに、カレーライス、ホットケーキ、果物など秋の食欲をそそるぬりえが展示されています。是非ご覧ください。(館)