今年も残すところ一ヶ月となりました。今年もいろいろなことがありましたが、ぬりえ美術館にとっては、きいち生誕105年の年でした。これからもきいちのぬりえの普遍的な可愛さをお伝えしていきたいと思っております。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
12月のエントランスは、「よい子は家でおてつだい」をテーマに様々なお手伝いの様子のぬりえを展示しています。
子どもたちもお手伝いをするのが当たり前の時代。
元気に家でお手伝いをする様子がぬりえに描かれています。
暮れの行事の一つの餅つきを、子ども達の姿で描いています。
近所でペッタン、ペッタンと餅つきの音が聞こえてくると、ああもうすぐお正月だなあと子ども心にも感じて嬉しかったものです。
お隣が農家ということもあり、お隣がお餅つきをするときに遊びに行って、そばでお餅が出来上がっていくのを見て、出来上がれば餡子やきなこ、大根おろしなどに入れてもらって、搗きたての美味しいお餅を食べました。
今でもお餅が大好きですが、子どもの頃には焼いたお餅を一回に5、6個食べてしまうので、お正月が終って3学期になると必ず体重が増えていたものです。
冬のお手伝いのぬりえには、「おそなえつくり」や「ゆきかき」も見えます。東京でも沢山雪が降っていた時代ですから、地方の子どもたちは毎日雪かきをしていたかも知れません。
お母さん、お父さん、お爺さん、おばあさんのお手伝い等をいろいろされてきたと思いますが、どのような思い出がありますか。(館)