東京都荒川区町屋 土日曜のみ開館
開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

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美術館便り 1月~2月合併号(2)

東京都
佐藤 順子様 60代
《作者からのコメント》
・小遣いをもらうと駄菓子屋に行き、先ずぬり絵に飛びつきました。色鉛筆で綺麗に塗れると嬉しくて、妹や母も一緒に競っていました。情緒ある少女の絵に「きいち」って優しい人だろうなと、想像したものでした。季節行事に心弾ませていました。
前回応募して、ぬり絵の楽しさを思い出し、コンテストを待っていました。「七五三」には神社で、紅葉の背景が浮かび絵画のように写真のようにと盛り込んで夢中になってしまいました。色々アイデアがありましたが、和のイメージで古風になりました。

《館長からのコメント》
・古典的な柄も入って、豪華な七五三の着物に仕上がりました。少女を引き立てる、背景の紅葉、神社の階段やお宮と手が込んでいて、大変素敵でした。


神奈川県
山本 祥代様 60代
《作者からのコメント》
・父母、兄弟が留守の時、一人楽しくぬり絵をしていました。昔ながらの「きいち」のぬり絵、原点に帰りとても良いです。

《館長からのコメント》
・新聞の切り抜きに塗ってくださっていますので、大変小さい絵なのですが、着物と背景と全体としてとても纏まって可愛い作品です。


東京都
岩井 タツ子様 60代
《作者からのコメント》
・幼い頃より、ぬり絵は、私の生活の一部でした。特に雨の日は、一日中ぬり絵をして空想の世界を楽しんだ思い出があります。下絵は昔風の絵ですが、情緒があって絵心をいつも注がれます。

《館長からのコメント》
・京都の七五三のお祝いでしょうか。丁寧に塗り込んだ部分に塗っていない白紙の部分が神社の白砂のようですっきりと仕上がっています。


東京都
富塚 節子様 70代
《作者からのコメント》
・この企画できいちのぬりえの奥の深さをいつも感じます。様々な題材を楽しめるというだけでなく、昭和の生活空間を感じながら今の自分の考えや表現の仕方を再発見することが多々あります。いろいろな世代の方の感じ方を知るのも楽しみです。
今回は色鮮やかな着物を着て「見て、見て」と言っているのでしょうか。

《館長からのコメント》
・着物の色、柄が個性的です。帯揚げが二色絞りというのもなかなか細かいところまで凝っています。神社に続く石畳がなんとも落ちついていて、そこに落ちる銀杏の黄色の葉といい安定感があります。


東京都
井上 とし子様 70代
《作者からのコメント》
・戦後生まれ百姓家だから現金は自由にならず、ぬりえとは縁がない。少女まんが家の真似して絵が好きになり自分で描いて塗るという事今でも続いている。
きいちさんのぬり絵は駄菓子店でいつも横目でチラリ、塗りやすい絵と思っていた。昭和時代を思い出す。年寄りだから発想はむずかしい。ベーシックな塗りになっています。

《館長からのコメント》
・発想が難しいなんて、とんでもない。大変斬新なぬりえになっています。新聞の切り抜きの小さい絵ですが、大きな絵に負けていません。


神奈川県
寺門 民夫様 70代
《作者からのコメント》
・昭和30年代、小学生だった頃。自分の好きな洋服を着れなかったので、ぬりえに自分の好きな色を塗って、将来こういう色の洋服を着るんだと夢見ながらぬりえをしたものです。自分の好きな色を塗り終えると必ずキレイに仕上がり100%満足したのを覚えています。
ぬりえコンテストを初めて知りました。同じ題材(線描)を基にしたコンテストは、これ以外他に有りません。とてもユニークな試みではないでしょうか。

《館長からのコメント》
・秋の神社の境内に立つ少女。コスモスのような着物を着た少女が色合いとともに浮き立っているようで構図的にも素晴らしく、楽しいぬりえです。


神奈川県
並木 茂様 80代
《作者からのコメント》
・三才の時小児マヒになり、なにも出きなかったです。まわりの人が手をうごかかすぬりえやりなといってくれたので、ぬりえやったことおもい出しました。こだわらないで、自分なりにぬりえが出来ること、前向きにぬりえが出来ること、楽しそうに思う。

《館長からのコメント》
・七五三の少女がお祝いに嬉しくて、発光しているようなイメージになっています。とても手が不自由であることを感じさせません。来年も是非ぬりえコンテストにご参加ください。


今回も素晴らしい、個性溢れる作品が集合いたしました。元の絵は同じですが、これだけ違った絵になっていきますので、作者の方の想像力、創造力に驚かされます。ぬりえは誰にも取り組み易いものですが、その奥は大変深いものがあると思います。絵の中だけに留まらず、絵の外に出て行くらい飛んで描いて欲しいと思いますし、どんどん描き込んで絵の世界を奥深く探っていただきたいと思います。元の絵は同じでも、作者の独自の絵になっていくと思います。その楽しさをこれからも多くの皆さまに理解していただければと願っております。


今年も秋ころぬりえコンテストを開催する予定ですので、これからもぬりえコンテストに参加くださいますよう、宜しくお願いいたします。(館)

Posted: Nurie : 19年01月13日 | 美術館だより

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