暑い夏がやってきます。熱中症に冷房など最近の日本の夏は大変な暑さになるので、いろいろ体のために対策が必要です。涼しい図書館に行って本を読むのも良い夏の過ごし方でしょう。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:あさのベッドで
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
7月のエントランスは、「さあお休みしょましょう」をテーマにしたぬりえを展示しています。
このぬりえは朝ベッドで起きて、ジュースかミルクを飲んでいる少女を描いていますが、今月展示しているぬりえの中にはベッドを使っている少女の絵が3枚描かれています。昭和20~30年代ではベッドを使用している生活は多くは無いと思いますが、ぬりえの世界では夢や憧れが多く描かれていますので、ベッドやネグリジェのファッションもその一つとして残っているのでしょう。
可愛いネグリジェは今回展示作品の中に6点も描かれています。パジャマは1点か2点で少ないです。
行儀を良くしていないとネグリジェの裾が上に上がってきてしまうので、子どもの実用には余り向きませんが、それはぬりえ。想像の世界ですから、お洒落で、可愛らしいネグリジェ姿を幾つもきいちは描いてお洒落な世界観を子どもたちに見せてあげていたのでしょう。
学校生活を描いたぬりえは余り売れなかった、評判が良くなかったということですので、ネルの着物姿は自分の現実の生活に近いので、夢のあるさくらんぼや花模様が入った少女らしい柄を提供して喜ばれたのではないでしょうか。
お休みに際しては少女なら自分の大好きなお人形を抱いて寝ていたことでしょう。3点展示しています。
自分の子どもの頃を思い出して、懐かしいと思うのは私だけでしょうか。(館)