東京都荒川区町屋 土日曜のみ開館
開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

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6月の美術館ニュース(1)

梅雨らしいシトシト雨が懐かしいこの頃、今年はどんな雨模様でしょうか。長雨、五月雨、黄梅の雨と日本には様々な梅雨の呼び名がありますが、どれも美しいですね。

 
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや  テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
 


タイトル:七ひきの小ヒツジタチ
作  者:きいち
年  代:昭和10年代
     

6月のエントランスは、「昭和十年代のフジヲという名前のぬりえ」をテーマにしたぬりえを展示しています。


グリム童話の「狼と七匹の子山羊」のお話のぬりえが小ヒツジタチになっています。
お母さんの留守中、誰も家の中に入れてはいけないと言われていたのに、悪い狼が色々と手を使って家の中に入り、末っ子を除く六匹の子山羊たちを丸呑みにしてしまいます。
家に帰ったお母さんは末っ子の話を聞いて、狼を見つけ、狼のお腹を切って、中にいる子山羊たちを助け出し、代わりに石をいれて縫ってしまいます。
喉が渇いた狼は井戸で水を飲もうとして、お腹の石が重すぎて、井戸の中に転落して死んでしまうというお話でした。

小学校の学芸会でこの劇をしたような記憶があります。「さるかに合戦」もしましたし、幼稚園では、「いなばの白うさぎ」を思い出します。小さいときには童話のお話をよく読んだり、聞いたりしたものですが、子どもの頃の思い出は大事ですね。


きいちは絵本を作りたいという思いももっていましたので、昭和10年代にフジヲというペンネームでアルバイトとしてぬりえを描いていた時にも、童話などのお話を絵本のようにぬりえの世界で子どもたちに描いていたのでしょう。
他には「青い鳥」のチルチル・ミチルが多く描かれています。どちらかといえば「万寿姫」「孝女白菊」「中将姫」など日本的な物語のぬりえが多く残されています。


きいち時代とは少し違うフジヲのぬりえもお楽しみください。(館)

Posted: Nurie : 18年06月02日 | 美術館ニュース

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