3月になり、各地から春の便りが届いています。皆様のお家の付近でも春を見つけることができることでしょう。皆様は春をどんな時、どんな所で感じますか? 私は木々の芽吹きから感じています。暖かい、明るい春になるといいですね。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:かわいいおひめさま しんでれら
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
3月のエントランスは、「女の子の夢はバレリーナやお姫さま」をテーマにしたぬりえを展示しています。
お姫さまの代表は、シンデレラ、白雪姫、オーロラ姫。 日本のお話では、かぐや姫、乙姫さま、織姫さま。最近であれば、アナ雪のお姫さまたちでしょうか。
女の子、いえ女性にとってはいくつになってもお姫さまやバレリーナは憧れの的ではないでしょうか。そのためにいつの時でも、どんな時代でもお姫さまの物語りが作られ、語り継がれていくのではないでしょう。
昨年の春の企画展「童話・絵本のきいち」の際にきいちが描いた童話や絵本の主人公を展示いたしましたように、きいちも沢山のお姫様を描いていたのです。今月のシンデレラの絵もその中の一つです。
ちょっと日本的なふっくらしたシンデレラ姫ですが、何故か親しみがわくお姫様ではないでしょうか。日本人好みに描かれているといいますか、きいちのぬりえらしいお姫様になっていると思います。
お姫様というとどうしてもディズニー映画、アニメの絵のほうが今では一般的、ポピュラーになっていますので、その絵を思い浮かべてしまいがちですが、それぞれの作家が描いた個性あふれるシンデレラ姫がいたことを覚えていてくださると嬉しいです。(館)