「海外ぬりえ」研究室 No.52 今月はカナダ編です。
今月は、カナダのぬりえ本を紹介いたします。2013年6月に一度ご紹介していますので、今回で2回目になります。
『ハリー・ポッターシリーズ』は、イギリスの作家J・K・ローリングによる小説で、1990年代のイギリスを舞台に、魔法使いの少年ハリー・ポッターの学校生活や、ハリーの両親を殺害した張本人でもある強大な闇の魔法使いヴォルデモートとの、因縁と戦いを描いた物語です。
第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』が1997年にロンドンで出版され、全く無名の新人による初めての作品であるにもかかわらず、瞬く間に世界的ベストセラーになり、世界的な社会現象となりましたので、皆様のご記憶にもあることと思います。
映画は、2001年から8本のシリーズで公開され、映画も大ヒットを記録しました。
その映画を基にしたぬりえが今回のぬり本えになります。ハリーポッター役のダニエル・ラドクリフや、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンらが描かれていますが、そっくりです。
カナダで見つけた本ですが、欧米の本屋さんではディズニーのプリンセス同様によく見かける本です。
もう1冊は、「面白さ一杯のActibity Book」です。
ぬりえだけでなく、番号順に色を塗っていくと絵になったり、迷路、間違い探しなどができるものを「Actibity Book」といいます。
6ページの非常に簡単な作りになっていますので、何か乗り物に乗るときに使うような、駅や空港で売っているActibity Bookと思われます。本と一緒にクレヨンが付いているのは、クレヨンを持っていなくても、これさえ購入すればすぐにぬりえができるように工夫されたものです。
欧米では、ぬりえは”乗り物に乗るときの必需品”なのです。日本ではその風習がありませんので、どうしてと思われるかもしれませんが、フランスでのぬりえの誕生を調べていたときに、馬車から汽車に変わったとき、汽車に乗るのを子どもたちが怖がったために、怖がらせないようにするために、ぬりえ本が誕生したことが分かりました。そこからフランスだけでなく、欧米では、ぬりえは”乗り物に乗るときの必需品”になって今に続いています。
また来月をどうぞお楽しみに
年代:昭和30年代
作者:きいち
少女が抱いているのは、柴犬でしょうか。
昭和30年代には、犬、猫の種類も数多くありませんでした。
最近ヨーロッパでは、日本犬が「賢い!」と人気だそうです。
ぬりえ美術館グッズ情報
袋入りぬりえは、昭和20~30年代に販売されていたきいちのぬりえの復刻版です。8枚入り324円で、テーマ別に7種類のぬりえがあります。
人気は洗濯機が描かれた「お手伝い編」と花嫁さんが描かれた「花嫁編」です。
中のぬりえを塗った後は、袋を額に入れて飾ることもできます。お土産にも最適です。
展示室のご案内
★昨年11月に開催しました、ぬりえコンテストの優秀作品を館内に展示しています。(今月末まで)
★館内にはぬりえ体験コーナーがあり、自由にぬりえを塗って楽しんでいただけます。