春の足音が聞かれる頃となりました。春の空気が暖かくなり、空が明るくなってくると
気持ちまで温かく広がっていくような気分になります。
明るい色のスプリングコートでも着て、颯爽と外に出かけましょう。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:ハーモニカをふきましょう
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
寄 贈:福井 紅子氏寄贈
3月のエントランスは、楽器や音のある生活をテーマにしたぬりえを展示しています。
皆さまはハーモニカを吹けますか?
ハーモニカは、1824年頃ウィーンで登場したようです。
最初は輸入品ハーモニカでしたが、日本でも1910年(明治43年)に作られるようになったそうです。大正から昭和初期にかけては流行に敏感な若者の間で人気となり、その頃大学でもハーモニカ・アンサンブルなどが作られ、マンドリンと人気を競ったそうです。
教育現場では、1970年代までハーモニカが使われたようです。
このような歴史のせいか、ハーモニカは音の原点というか懐かしい音に聞こえます。
ハーモニカという楽器は、シンプルでサイズも小さいのでポケットにも忍ばせることができ、どこにでも携帯して楽しめそうです。
最初の質問ですが、私は残念ながらハーモニカを吹くことができません。埼玉の田舎の小学校では習いませんでした。ところが4年生から東京の学校に来てみるとすでに小学校3年生までにハーモニカの勉強が終わっていましたので、習うことができませんでした。
代わりに4年生からは、縦笛を習い始めましたので、これは皆と一緒にならいましたので、学校ばかりでなく、家に帰ってからも良く吹いていたものでした。
昭和30年代は、一般的にハーモニカが広まっていた時代であるので、きいちのぬりえの少女もハーモニカを楽しんでいるのでしょう。(館)