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開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

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美術館便り 3月~5月合併号

きいち没後10年「ありがとう わすれない」
27年3月7日(土)~5月31日(日)


ぬりえに夢中であった少女の頃、きいちのぬりえ描かれた世界の美しい色彩、お洒落なドレスや豪華な着物、美味しそうな都会の食べ物など、自分の身の回りにない世界に憧れたことを懐かしく思い出します。


ぬりえ美術館の感想ノートには、「ありがとう」の言葉が沢山綴られています。これからも、いつまでもその気持を忘れずに、きいちのぬりえを伝えてまいたいと思います。


今企画展でご紹介するのは、きいちのぬりえの原画です。
きいちのぬりえは昭和22年の開始当時は、原画を描いてそれを印刷していたようですが、その後の印刷技術により、亜鉛版(ジンク版)に直接描くようになりましたので、ぬりえには原画がなくなりました。
今回展示する原画というものは、ぬりえが入っていた袋や冊子の表紙絵になります。作品は昭和30年のものですが、きいちの特長の一つである原色が鮮やかで、生き生きとした躍動感が伝わる作品ばかりでございます。

1.原画
 きいちは毎月2つの版元(今でいうメーカー)に各4袋、合計8袋のぬりえを描いていました。 一袋に10枚、12枚などありますが、紙の取り都合が一番よかったことから8枚入りが長い間続いたようです。そして昭和30年代後半には、5枚入りになっていきます。 袋の表紙絵を、きいちは一枚、一枚丁寧に色を塗って完成させています。


「喜一さんの絵はていねいですよね。他の絵描きさんは、絵の具をかいあわせて、ちょっとぬって、「ここがピンク」とか指定してくるだけなの。喜一さんは全部塗って、仕上げてくれるのよ。細かい所までね。」と版元(メーカー)の女将さんが書いています。(草思社「きいちのぬりえ」)


2.今回のぬりえのテーマ
「春の行事」、「子どもの遊び」、「お洒落な服に憧れて」、「着物が大好き」をテーマに展示をしています。

「春の行事」は、小さい子どもの頃の思い出に残るものが数多く描かれています。豆まき、お雛様、お花見、小学校の入学や遠足など等、明るく楽しい春の様子がさまざまに描かれています。


「子どもの遊び」は、昭和20~30年当時の子どもたちの遊びの様子が描かれています。縄跳び、まりつき、すべり台に始まり、輪投げ、ローセキで絵を描いたり、影絵、紙芝居など等。きっと皆様も夢中で遊んだ思い出があることでしょう。


「お洒落な服に憧れて」は、きいちのぬりえの一番人気のテーマではないでしょうか。きいち自身がまるで洋服のデザイナーのように、子ども向けに可愛い服を描いています。昭和20~30年当時、東京にはこのようなお洒落な服が売られていたのかもしれませんが、地方ではなかなか見ることができない(まず販売されていない)、あっても買ってはもらえないということもあり、ぬりえの中で素敵な洋服や着物に色を塗って、心を満たしていたのだと思います。


「着物が大好き」は、洋服と同様にきいちの着物の対する人気も高いのです。簡単な浴衣のような着物ではなく、振袖などの豪華な着物や舞妓さん、花嫁さんなどの凝った柄の着物を描いていますので、少女の気持を豊かに満たしてくれたのだと思います。
着物を描く背景には、きいちが日本舞踊の名取であったことも影響していると思います。踊りのお稽古を描いたものや、踊りの演目のぬりえなども数多く描かれています。


お好きなぬりえ、子どもの頃に塗ったぬりえなどは見つかりましたか。これからも、
きいちのぬりえの魅力をご紹介してまいりますので、今後とも宜しくお願いいたします。(館)

Posted: Nurie : 15年03月08日 | 美術館だより|

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