東京都荒川区町屋 土日曜のみ開館
開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

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1月の美術館ニュース(2)

『海外ぬりえ』 研究室 No.39  今月は、オランダです。

今月はオランダのぬりえ本をご紹介いたします。 

オランダといえば、やはり「ミッフィー」ですね。

オランダ語では、子うさぎを意味する「ナインチェ」と呼ばれています。
ナインチェは、1955年にグラフィックデザイナーであったディック・ブルーナにより描かれたうさぎを主人公とした子ども向けのお話のない絵本でした。従来の写実的な絵の絵本ではなく、現代芸術運動の流れを汲む当時としては斬新なキャラクターでした。

彼が描くシンプルな線とはっきりとした原色の青、赤、白、黄色、緑の色彩で描かれたキャラクターは子どもたちの人気となりました。この色彩は、ブルーナカラーと呼ばれているそうです。独特の色彩ですね。


日本には、1964年に石井桃子氏の翻訳で「ちいさいうさこちゃん」として出版され、
人気となりました。


ナインチェの絵本は世界約40ヶ国語に翻訳されて広く親しまれていますが、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクではオリジナル名である「ナインチェ」の名前で発行されています。「ミッフィー」とは英語及び英語からの訳による版で見られる名前だそうです。
ただし英語での展開の広さ、日本の大手出版社による販路の大きさや出版媒体の多彩さから、こちらの名前「ミッフィー」の方が広く普及していますね。

ミッフィーは基本的に全て正面か後ろ姿で描かれ、横顔になっているカットはないそうです。これには「キャラクターたちはいつも、本と向き合っているあなたのことを見ている」という、ブルーナの深い愛情のこもった意味があるのだそうです。


さて、ぬりえのほうはさしずめミッフィーの冒険のようなお話で、ミッフィーが凧を揚げて鳥を見たり、スケートをしてみたり、雨の日に傘をさしてみみずを見たりなど、子どもたちが好きな行動をミッフィーがしている構成になっています。


シンプルな中にも温かさのあるミッフィーは、可愛いらしくて世界中で人気となるのも、最もですね。


来月はスイスのぬりえ本をご紹介する予定です。どうぞお楽しみに。


今月のエントランス

『にほんがみ』
年代:昭和30年代
作者:きいち
佐藤 章子氏寄贈

髪を結って、とても豪華なかんざしを飾っています。お正月には日本髪を結った人を見かけたものでした。舞妓さんみたいに可愛いです。


メディア掲載情報
●東京都交通局の情報誌「とでんで」のTODEN-BURARI TABIで、紹介されています。


【展示室のご案内】
●第5回ぬりえコンテスト優秀作品14点を展示しています。
●館内にはぬりえ体験コーナーがあり、自由にぬりえを塗って楽しんでいただけます。

Posted: Nurie : 15年01月04日 | 美術館ニュース

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