蛍の便りが聞かれる頃となりました。梅雨はもう少し続きますが、雨にも負けずに元気に過ごしていきたいものです。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:ミルクをあげましょう
作 者:きいち
年 代:昭30年代
7月のエントランスは、お人形をテーマのぬりえを展示しています。
お人形遊びをするときやおままごとをするとき、子どもたちは自分がお母さんになったような気持ちでお人形と接しているのだろうと思います。
女の子の口からでるせりふは、まるでお母さんにいつも自分が言われているようなことを言ったりします。
ミルクをあげる少女は、お母さんが赤ちゃんにミルクをあげている姿を見て、同じようにお人形にもそのようにするものだと思って真似をしています。
それまでお人形は抱っこするとかおんぶするとか寝かすとかしか出来なかったものが、ミルクを飲んでおしっこをするという人間の行動に近い動きができて、よりリアルなものになってきたことが人気となった理由ではないかと思います。
私が持っていたミルクのみ人形はもうセルロイドではなかったと思いますが、樹脂のようなものできていて、まだ髪の毛はついていなくて頭に髪を描いたものでした。
その後カール人形が発売されて樹脂の頭に髪の毛が植え込まれて、ブラシで髪をとくことができるようになりました。ですからこのぬりえの絵のようなものは、私が持っていたミルクのみ人形より後に販売されたものと思われます。
お人形に関しては、人それぞれに思い出や思い入れがあると思います。バービー、リカちゃん、ブライス等など。
貴方はどんなお人形に思い出がありますか。(館)