『海外ぬりえ』 研究室 No.29 今月は、 フランス編です。
今月はフランスのぬりえ本の2回目をご紹介いたします。2012年 1月より「海外ぬりえ」研究室を開始した時の第一号がフランスのぬりえでした。
フランスはヨーロッパの中心に位置し、フランスを訪れる観光客が世界で一番多い観光大国です。
芸術、ファッション、食など多くの視点で世界からの観光客を楽しませています。
日本人にとっては、芸術の都として古くから憧れの地であったと思います。ルーブルを始めオルセー、国立近代美術館、オランジュリー、ギュスターブ・モロー等など数多くの美術館が揃っています。
そして、その美術館のギフトショップには全てと言っていいほど、様々なぬりえ本が置かれています。
美術館を訪れた子どもたちやこれから訪れるであろう子どもたちへのお土産として世界の名画を中心に
ぬりえ本が販売されています。そのような中から、3種類のぬりえ本をご紹介いたします。
①星の王子様
星の王子様(The Little Prince)は、フランス人の飛行士で小説家であるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの代表作である小説です。1943年にアメリカで出版されました。
資料によりますと、2009年現在、全世界で8000万部、日本では600万が売られている大変人気のある「星の王子様」のぬりえ本です。
左ページに色見本があり、右ページにぬりえを塗るようになっています。
②王様と皇帝
ルーブル美術館にある王様、王妃、皇帝などの絵を元にしたぬりえ本です。
ルイ16世やナポレオン1世などが描かれています。他にも美術館にある絵の中から”あるテーマ”を取り上げたぬりえ本が販売されています。
③日本(Le Japon)
日本のイメージを外国の方が描いたぬりえ本です。
舞妓さんのイメージでしょうか、日本髪に簪をさしています。日本人からみると本当の日本ではないと思う部分がありますが、とても個性的なぬりえ本で大好きな本です。
日本の他に、アフリカ、エスキモー、インディアンが発売されています。
子どもたちに外国のイメージを教えるために作られたものだと思います。
日本のぬりえというとアニメのぬりえ一辺倒ですが、外国のぬりえ本には様々なテーマがありますので、楽しいですね。
来月は、イタリアのぬりえ本を紹介したいと思います。
今月のエントランス
『おいしいごはんあげるわね』
年 代 : 昭和30年代
作 者 : きいち
寄 贈 : 林 包明氏
小さいおわんにいれた犬の餌。
今はもちろんペットフードですが、20~30年代のワンちゃんの餌といえば、家の残りものでしたね。
当時は、犬の散歩などしている家などありませんでした。番犬かわりにどの家にも犬がいたように思います。
メディア掲載情報
●東京リビング3月8日号に掲載されました。
●読売カルチャーの冊子であるよみカル2014年春号、「よみカルのある街”町屋編”」に掲載されました。
【展示室のご案内】
●春の企画展「祝きいち生誕100年 これからも いつまでも」と題しまして、お祝いをテーマのぬりえときいちが掲載されました雑誌を展示しています。
●館内にはぬりえ体験コーナーがあり、ぬりえを塗って楽しんでいただけます。