東京都荒川区町屋 土日曜のみ開館
開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

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2012年12月27日の記事

第3回 東京新聞 ぬりえコンテスト募集

第3回東京新聞ぬりえコンテスト
くろじゅずかけて まえかけも毎年恒例の東京新聞の第3回「ぬりえコンテスト」を開催しますので、ぜひ、以下のぬりえを自由に塗っていただいて、皆様の作品をお送りください。(コンテスト応募用ぬりえpdfのダウンロード
絵だけでなく、背景も自由にアレンジしてご応募ください。
ご応募いただいた作品の中から、ぬりえ美術館館長の厳正な選考の上、優秀作品13作品をぬりえ美術館に展示し、オリジナルグッズもプレゼントします。
【応募締切】 2013年 1月12日(土曜)必着
これまでのコンテスト作品のページ

今回塗っていただくぬりえは、きいちの「くろじゅずかけて まえかけも」です。


nurie_download.gif

【応募方法】
●上記のテーマのぬりえをダウンロードして、紙にプリントして自由にぬりえをしてください。絵だけでなく、背景も自由に描いて頂いて結構です。絵の具でもクレヨンでも色エンピツでも構いません。
描きあがったら、用紙の裏か別紙に
  ①子どもの頃のぬりえの思い出
  ②この特集のご感想
  ③ご住所 ④お名前 ⑤年齢 ⑥電話番号
をご記入の上、下記までお送りください。

【応募締切】 2013年 1月12日(土曜)必着です。

●送付先
〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-1-4 日比谷中日ビル3F
  株式会社 東京アドレップ ぬりえコンテスト係

Posted: Nurie : 12年12月27日 | お知らせ

2012年12月24日の記事

今年もご来館頂き、有り難うございました。

本日24日で、今年の営業を終了いたしました。お寒い中をご来館くださいまして、ありがとうございました。新年は12日(土)より、開館いたします。どうぞ良いお年をお迎えください。

Posted: Nurie : 12年12月24日 | トピックス

2012年12月23日の記事

Ayakoさんの「クリスマスツリ」

夜にクリスマスの飾り付けをしているのですね。ツリーが緑と赤でクリスマスの雰囲気がばっちり感じられます。
昨日のお寒い中をご来館いただきまして、大変ありがとうございました。(館)

Posted: Nurie : 12年12月23日 | ぬりえギャラリー

Masakoさんの「せんたくき」

少ない色づかいですが、ポイントをおさえて生き生き見えます。汗がとんで、頑張っている様子がうかがえますね。
昨日のお寒い中をご来館いただきまして、大変ありがとうございました。(館)

Posted: Nurie : 12年12月23日 | ぬりえギャラリー

Mayakoさんの「にほんがみ」

緑の着物に、襦袢や髪のてがらに効かせた赤が生きています。
昨日のお寒い中をご来館いただきまして、大変ありがとうございました。(館)

Posted: Nurie : 12年12月23日 | ぬりえギャラリー

12月の大人のぬりえサロン

今月は、お正月気分を楽しめるデコぬりえ®に挑戦しました。
館内にテーブルを広げ、真ん中にデコレーション用素材をおいて、自由に選んで飾り付けをしています。

今月のテクニックのポイントは、背景に和紙を使用したことでした。ぬりえの少女を切りぬきます。さらに柄の一部を切り取り、その部分に千代紙、または生地をはりつけます。色をつけたら、和紙の上に貼り付けます。
その上にデコレーションをして、完成です。
yun先生の作品

着物の上にウサギが飾られています。もうビックリですね。頭には美味しそうな飴のような玉飾りが沢山つけられています。少女の好きなもの満載で幸せ一杯の気分を味わえるデコぬりえ®が完成しました。


斉藤さん作品

「きれいなあたまね」のタイトル通りにポイントを髪飾りにもってきています。お化粧もきれいにしています。着物も花柄が目立つような色合いになって素敵です。

石田さんの作品

今回が二度目ですが、イメージに併せたデコ素材を持参され、着物だけでなく、タイトル部分や着物の襦袢、簪の房など細かいところまでデコをした作品を作り上げています。


富塚さんの作品

青、ローズ、黄色系で纏められています。今回は制作に時間がかかり、デコまでたどりつかなかったようです。ベテランでもそれだけ着物は難しいのです。


松本さんの作品

初めてデコぬりえ®をされた方ですが、荒川にあります漫画家学会の絵師さんですので、絵を描くことにはとても慣れていらっしゃいます。優しい色合いの着物に細かいデコレーションをして、大人しい日本女性を作ってくれました。


千葉さんの作品

赤と黒の着物でとっても締まった下町らしさも感じさせる着物になっています。千葉さんも時間がなくデコまでできなかったようです。


ひさよさんの作品

浅草の観音様にいるような下町娘風な仕上がりです。黄色の着物地にお花の暈かしがや赤がはっきりとした色合いで、ぴしっと締まって見えます。背景の銀色が散りばめられているのも素敵です。


館長の作品

着物にゴールドを多様して豪華さをだしてみました。ピンクの和紙の上には、ぼん天のかざりとピンク~紫のボールを配置してみました。


今月はお正月の豪華な感じを楽しんでいただけましたでしょうか。背景の和紙一枚で、どんな雰囲気もだすことができますので、一度皆様も楽しんでみてください。

では、皆様来年の大人のぬりえサロンもお楽しみに。どうぞよろしくお願いいたします。(館)

Posted: Nurie : 12年12月23日 | 大人のぬりえサロン

12月のぬりえサロンギャラリー 松本さんの作品

今回初めてデコぬりえ®に挑戦した松本さん。荒川区にある漫画家学会の絵師さんです。
日ごろはキュートな女の子を描いていらっしゃいますが、今回のデコぬりえ®では、とてもしとやかな着物姿の少女を完成させてくれました。

Posted: Nurie : 12年12月23日 | ぬりえサロンギャラリー

12月のぬりえサロンギャラリー 館長の作品

着物を一部をくり貫いて、和の着物地を貼りました。着物には金糸や金の柄が多いので、金~オレンジ系をメインカラーにして、帯は緑地に銀の柄にしました。フワフワノぼん天が和の雰囲気に意外に似合っています。

Posted: Nurie : 12年12月23日 | ぬりえサロンギャラリー

12月の大人のぬりえサロンギャラリー yun先生作品

お正月の雰囲気を花柄の和紙で表現しています。女の子の好きなものを飾って幸せムードのデコぬりえ®作品を完成させています。
タイトル「きれいなあたまね」にありますように髪飾りをふんだんにつけて、お着物と帯には可愛いウサギが踊っています。
*テクニック:着物の柄の一部をくり貫いて、裏から千代紙をはっています。

Posted: Nurie : 12年12月23日 | ぬりえサロンギャラリー

2012年12月16日の記事

年末・年始のご案内

12月は24日(祝)までとなります。新年は1月12日(土)より開館いたします。時間:11時~17時まで。最終入館は16時半です。

Posted: Nurie : 12年12月16日 | トピックス

順子さんの「あたしのはごいたきれいでしょ」

白地が映えるように、波の模様や肩周りの柄をカラフルに塗って、とても素敵です。
簪のぼかしもいいですね。(館)

Posted: Nurie : 12年12月16日 | ぬりえギャラリー

葵さん10歳の「あたしのはごいたきれいでしょ」

オレンジとブルーの濃淡の振袖が淡い色で丁寧に塗られていて、優しい少女にふさわしいですね。(館)

Posted: Nurie : 12年12月16日 | ぬりえギャラリー

昭子さんの「きれいなかみかざり」

頬や眉の下に入れたピンクの影がとても素敵な表現になっています。(館)

Posted: Nurie : 12年12月16日 | ぬりえギャラリー

ハナイさんの「きれいなはなよめさん」

昭和30年代の花嫁さんの着物といえば、黒引き振袖という柄の入った振袖が流行でした。黒地に柄には様々な色を入れて、華やかな花嫁衣裳になっています。(館)

Posted: Nurie : 12年12月16日 | ぬりえギャラリー

12月29日(土)第三回東京新聞ぬりえコンテスト開催

今年もぬりえコンテストを開催いたします。12月29日(土)の東京新聞に掲載されますので、ぜひ応募ください。締め切りは来年1月12日(土)。

Posted: Nurie : 12年12月16日 | トピックス

2012年12月14日の記事

小学館きいちのぬりえ第十八回のご案内

小学館のウェブサイト”BOOK PEOPLE"のきいちのぬりえページにて、先日幕張メッセで開催されました「エキスポスーパー65+」のデコぬりえ®講座が紹介されております。

http://bp.shogakukan.co.jp/kiichi/

Posted: Nurie : 12年12月14日 | お知らせ

2012年12月 9日の記事

橘さんの「しんじゅのおうぎ」

いつもご来館ありがとうございます。今回の橘さんのぬりえは、「しんじゅのおうぎ」です。淡い色合いが少女の優しさを感じさせます。肌の色のぬり方が大変素敵ですね。
来館もご来館をお待ちしています。(館)

Posted: Nurie : 12年12月09日 | ぬりえギャラリー

2012年12月 2日の記事

無記名さんの「あたたかいえりまき」

椿の柄の着物地に模様が描いてあり、豪華に見えます。キツネの襟巻の黒の使い方が大変上手です。(館)

Posted: Nurie : 12年12月02日 | ぬりえギャラリー

Masaakiraさんの「いいおふろだったわ」

影もはいって、とてもしなやかな着物姿に見えます。色っぽいですね。(館)

Posted: Nurie : 12年12月02日 | ぬりえギャラリー

ミカさんの「うばぐるま」

水玉が2色づかいでお洒落。乳母車もカラフルな柄で可愛いですね。(館)

Posted: Nurie : 12年12月02日 | ぬりえギャラリー

Azusaさんの「あたしのはごいたきれいでしょう」

暈かしの入った豪華な着物になりました。羽子板も綺麗に塗っていますね。(館)

Posted: Nurie : 12年12月02日 | ぬりえギャラリー

ひろしさんの「おおきなちょうちん」

ブルーのちょうちんに黄色の洋服と男性が塗るとやはりクールな男性的な色合いになりますね。(館)

Posted: Nurie : 12年12月02日 | ぬりえギャラリー

さなえさんの「おおきなちょうちん」

ブルーの服にピンクの柄が素敵。靴下が水玉で可愛いです。ちょうちんが真っ赤で強いアクセントになっています。(館)

Posted: Nurie : 12年12月02日 | ぬりえギャラリー

『海外ぬりえ』研究室 No.12 スイス編

スイスのぬりえ本をご紹介いたします。
スイスは2011年にチューリッヒとジュネーブを訪問し、幼稚園などを調査しました。
チューリッヒはドイツ語圏、ジュネーブはフランス語圏です。以前調査したドイツやフランスの国とで、ぬりえに対する反応が違いました。言語が違うと同じ国の中でも違いがあるかもしれませんので、2都市を調査いたしました。
結果は、ドイツとフランスの調査とまったく同じで、チューリッヒではぬりえに肯定的ではなく、ジュネーブでは積極的に使われておりました。
それでも、本屋さんに行きますとたくさんのぬりえが販売されていました。子ども専用の素敵な本屋さんがチューリッヒにも、ジュネーブにもあり、沢山ぬりえを購入してきました。
ジュネーブの子どもの本屋さんは、そのお店そのものが夢の国のような感じで、ただ本をならべるだけでなく子どもが喜ぶように作られていました。


      

このお店で購入した本の一つが"Dessins, griboullages et Coloriages"です。子どもだけでなく、大人にも適している素敵な本です。中に描かれている絵のデザインが大変お洒落で、レベルの高い本です。ぬりえをしても、自由に絵を描いても、いたずら描きのようにしてもよいというタイトルの本です。
 

   


チューリッヒで見つけた本は、"Gute Nacht!(おやすみなさい)" という本で、黒い地の中に白い線で絵が描かれています。従来のぬりえとは反対ですね。白い線の中に、色を塗っていくようになりますが、このようなぬりえを初めて見ました。逆転の発想で、面白いと思いました。


最後はジュネーブの本屋さんで見つけたぬりえができる絵葉書です。ちょっとお洒落で可愛いですね。(館)

Posted: Nurie : 12年12月02日 | 海外ぬりえ研究室

『海外ぬりえ』研究室 No.11 インド編

インドのぬりえをご紹介いたします。

「colour with pencil」と「DRAWING & COLOURING」というぬりえをご紹介します。
   
「colour with pencil」は色鉛筆で塗っていくぬりえ本です。お花、動物、魚、お菓子などの物の形や、凧上げ、虫とり、バースデーの模様など、動作をしている様子などをとりあげ、見本にしたがって、ぬりえをするように指導しています。見本には色鉛筆の濃淡などもはっきりと分かり、色鉛筆の仕上がりが学べるようになっています。
この会社では、ぬりえ本を様々出版しており、絵筆、クレヨンを使って描く本をはじめ、ジャンボサイズのぬりえ本など子どもたちのために発売しています。

   


「DRAWING & COLOURING」では、色というものは、子ども達を魅了しているが、この本のシリーズでは、子どもの中に生まれつきもっている色と形に対する興味を育むためのものであり、単に塗るためのぬりえ本ではなく、アートを育む本ですと基本方針を述べています。1月から10月まで様々な国のぬりえ本を紹介していますが、基本方針を本に示していたものはなく、インドのこの本が初めてです。

   


さて、中味は様々な線、カーブや波型、尖ったジグザグの線等を描くことからスタートし、見本を見ながら、線を加えたり、色の重ね塗りをしたり、鉛筆やフェルトペン(マジックインク)等材料の違ったもので描いたり、最終的には、立ったり、走ったり、ボール投げをしている人間の行動を描くという構成になっています。
この出版社では、子どもの色と形に対する興味を育み、描いたり、色をぬったりすることを好きになるようにするために10種類の本を発売しているそうです。


インドは、現在世界の本の印刷工場にもなっているそうで、ぬりえに関しても様々な本が出版されているようです。
最近はインドの経済成長も目覚しいものがありますので、子ども達もぬりえを楽しんでいることでしょう。(館)

Posted: Nurie : 12年12月02日 | 海外ぬりえ研究室

『海外ぬりえ』研究室 No.10  タイ編

タイのぬりえを紹介いたします。
タイ王国、通称タイは、東南アジアに位置する立憲君主制国家で、東南アジアの中心に位置し、国土面積は約51万4000平方キロメートル(日本の約1.4倍)ミャンマー(ビルマ)、ラオス、カンボジア、マレーシアと国境を接している国です。首都はバンコクです。

旅行としてたびたびバンコクを中心にタイに行ったことがあり、その中で収集したぬりえ本をご紹介いたします。

首都バンコクでは、東京と変わらない生活水準になっていますので、子ども達も携帯電話を持ち、ゲームに夢中です。しかし、少し田舎に行きますと、まだまだ本の世界をしらない子どもたちもいるそうで、学校の教科書も個人の所有ではなく、学校においてあり、それを共通で使うというところもあると、お聞きしたことがあります。そのような地区では、ぬりえなどを楽しむことはしていないかもしれません。


バンコクでは、街中やマーケットの中の本屋さん、キオスクのようなところで、ぬりえが販売されています。
内容は、歴史ある国ですから、タイの伝統と文化をあらわす物語のぬりえを始めとして、最近のアニメブームを繁栄したぬりえ、そして日本のマンガやアニメのぬりえなど多種多様なぬりえ本がありました。


タイでもっとも人気のあるぬりえは日本のアニメのぬりえだそうですが、タイの民話や物語、世界の童話、タイの生活、文化を伝えるものなどが沢山販売されています。それは、タイ政府の政策として、「子どもたちにタイの伝統文化を伝える」ことを取っているからだそうです。タイは大変重要な政策を実施していると思いました。

   
今回ご紹介するのは、民話の「金の魚」という物語のぬりえです。物語にそってぬりえをしながら、その民話を覚えるようになっています。絵がとてもタイらしく、手描きであることも魅力になっていると思います。



バンコクでは日本のアニメが人気ということなので、「とっとこハム太郎」にぬりえがありましたので、ご紹介します。バンコクでも子ども達は、アニメのクレヨンしんちゃんが好きで、親たちは一休さんを子ども達に見せたいと言うことを聞きました。これなどもまったく日本と同じだなと思いました。(館)

Posted: Nurie : 12年12月02日 | 海外ぬりえ研究室

海外ぬりえ研究室 NO.9 フィンランド編

フィンランドのぬりえをご紹介いたします。
フィンランド共和国は、北ヨーロッパに位置する共和制国家で、北欧諸国のひとつであり、西にスウェーデン、北にノルウェー、東にロシアと隣接する国です。首都はヘルシンキ。
1994年にEU加盟し、2000年にはユーロを導入しました。
2004年度に行われたOECD(経済協力開発機構)のPISA(学習到達度調査)では日本や韓国、香港などの教育熱の高い国や欧米先進国を抑えて学力世界一を誇っている国です。
学力世界一の国、フィンランドでは、ぬりえがどのようにされているのか2008年に調査に行ったことがあり、ぬりえ本を購入してきました。

フィンランドといえば、誰もが「ムーミン(Muumien)」を思い出すのではないでしょうか。そこでムーミンのぬりえ本をご紹介いたします。
   
本屋さんの店頭には数多くのムーミンのぬりえ本が販売されていました。ムーミンをキャラクターにしたグッズ類も様々なお店で販売されています。フィンランドの通訳さんもムーミンのミィーがプリントされたTシャツを着ていましたが、大人の人が来ていても可愛いプリントTシャツでした。ムーミンはフィンランドの国家的なアイドルのようです。


そのほかに「長靴下のピッピ」のぬりえ本もありました。物語からぬりえに展開するぬりえ本があるのだと一つ発見しました。

その他、少女であれば誰もが好きなお姫様のぬりえ本です。冠を頭につけるお姫様や舞踏会のドレスアップをするお姫様、王子様に貴族、道化師など王宮での生活を描いたぬりえ本です。
「ピッピ」と「お姫様」のぬりえ本はコンピューターではなく、手書きで描かれていますが、手書きタイプのぬりえは久々に見るもので、珍しいとおもいました。


フィンランドでは「幼稚園」ではなく、「保育園」と呼んでいますが、保育園は学校ではないので、勉強や技術的なことは教えないそうです。ですから保育園ではぬりえを自由にしていますが、園児の自主性にまかせていました。
ぬりえだけでなく、フィンランドの教育では、個人の自主性を育む教育に力をいれていることを実感しました。その点が、学力世界一になった大事な点であると思いました。(館)

Posted: Nurie : 12年12月02日 | 海外ぬりえ研究室

海外ぬりえ研究室 NO.8  インドネシア編

インドネシアのぬりえをご紹介いたします。

インドネシアには2008年に行きました。インドネシアには3回程訪れていますが、遡ること20余年程前に行った頃は、ジャカルタ唯一のデパートがまだ日本のスーパーマーケット程度の品揃えでした。
ところが2008年のジャカルタの街には、エルメスやグッチなど海外のブランドのお店が軒を連ねているほど発展をしており、ビックリさせられました。
ぬりえの購入のために書店を訪れると沢山のぬりえが販売され、その周りには子ども達が楽しそうに選んでいました。

今回はインドネシアらしいぬりえということで、インドネシアの島々の民族衣装と建築の違いを取り上げているぬりえ本をご紹介いたします。

27の地区に区分されたインドネシアの島々が3冊の本に別けられて、紹介されています。今回選んだ絵は、Aceh(アチェ)州とSumatera Barat(西スマトラ)州です。Aceh(アチェ)と聞いて、2004年のスマトラ地震を思い出された方もいらっしゃると思いますが、スマトラ沖地震におけるマグニチュード9.1という1900年以降チリ地震についで2番目に大きな地震が起きた場所ですね。
   
このエリアの女性はチュニック丈のブラウスにベストをつけたパンツ姿です。
男性は、更紗のターバンを頭に巻いています。

Sumatera Barat(西スマトラ)の女性はスカート姿でチュニック丈のブラウスに肩からスカーフのようなものがかけられています男性も同様です。

建物はどこも高床式ですが、屋根の形や飾りなどがそれぞれの特徴を出しています。
インドネシアの子ども達にとっても、それぞれのエリアの特徴をぬりえなどを見ながら覚えていくものと思われます。
インドネシアでも日本のキャラクターは大変人気で、違法なのですが、スーパーマーケットでは、きいちの少女がプリントされたTシャツが販売されていました。(館)

Posted: Nurie : 12年12月02日 | 海外ぬりえ研究室

12月の美術館ニュース 2

『海外ぬりえ』研究室 No.12 今月は、スイス編です
今月はスイスのぬりえ本をご紹介いたします。
スイスは2011年にチューリッヒとジュネーブを訪問し、幼稚園などを調査しました。
チューリッヒはドイツ語圏、ジュネーブはフランス語圏です。以前調査したドイツやフランスの国とで、ぬりえに対する反応が違いました。言語が違うと同じ国の中でも違いがあるかもしれませんので、2都市を調査いたしました。
結果は、ドイツとフランスの調査とまったく同じで、チューリッヒではぬりえに肯定的ではなく、ジュネーブでは積極的に使われておりました。
それでも、本屋さんに行きますとたくさんのぬりえが販売されていました。子ども専用の素敵な本屋さんがチューリッヒにも、ジュネーブにもあり、沢山ぬりえを購入してきました。
ジュネーブの子どもの本屋さんは、そのお店そのものが夢の国のような感じで、ただ本をならべるだけでなく子どもが喜ぶように作られていました。
      

このお店で購入した本の一つが"Dessins, griboullages et Coloriages"です。子どもだけでなく、大人にも適している素敵な本です。中に描かれている絵のデザインが大変お洒落で、レベルの高い本です。ぬりえをしても、自由に絵を描いても、いたずら描きのようにしてもよいというタイトルの本です。

   

チューリッヒで見つけた本は、"Gute Nacht!(おやすみなさい)" という本で、黒い地の中に白い線で絵が描かれています。従来のぬりえとは反対ですね。白い線の中に、色を塗っていくようになりますが、このようなぬりえを初めて見ました。逆転の発想で、面白いと思いました。

最後はジュネーブの本屋さんで見つけたぬりえができる絵葉書です。ちょっとお洒落で可愛いですね。(館)


今月のエントランス

タイトル : 『おしるこ』
年 代 : 昭和30年代
作 者 : きいち


おもちをのばしながら、おいしそうに食べている少女。この子は、どこでおしるこを味わっているのでしょうか。お家の縁台?それともお店の軒先?背景も、自由に思い浮かべて楽しめる1枚です。


ぬりえ美術館情報
●年末年始のご案内
本年は12月24日(祝)まで、来年は1月12日(土)から開館いたします。
2013年も、ぬりえ美術館をよろしくお願いいたします。


【展示室のご案内】
12月の館内展示は常設展となります。きいちのぬりえを中心に展示しています。
「ぬりえ体験コーナー」もありますので、ぬりえを塗って楽しんでください。

Posted: Nurie : 12年12月02日 | 美術館ニュース

12月の美術館ニュース 1.

師走になりました。今年の一年を振り返ってみますと、10周年を無事迎えることができて、大変嬉しく思いました。大人のぬりえサロンでしている「デコぬりえ®」も人気となり、シニア向けのイベントである「エキスポS65+」でも紹介させていただきました。新しい方向性のぬりえとして、来年もデコぬりえ®を推進していきたいと思っています。皆様方の今年はどんな年だったでしょうか。

ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや  テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
12月のエントランスは、冬のすごし方をテーマにしたぬりえを展示しています。


タイトル:おみかんおいしいわ
作  者:きいち
年  代:昭和20年代


最近、みかんは10月頃からでも食べられるようになりましたが、昭和20年代~30年代といえば、冬の果物といったらみかんとりんご位しかありませんでしたね。時期は12月頃。お歳暮としてもよくみかんが贈られていました。みかんやりんごは、木の箱にいれて、上に熨斗紙をかけて送られていました。
味はいまよりずっと酸っぱさがかっていたと思います。今は何でも大変糖度の高い果物が作られるようになって、とても美味しくなりました。

味はいまよりずっと酸っぱさがかっていたと思います。今は何でも大変糖度の高い果物が作られるようになって、とても美味しくなりました。
学校では、みかんをつかって"あぶりだし"をして、遊んだりしました。"あぶりだし"とは、みかんの汁をしぼって、その汁で字や絵を書き、一度乾かし、その紙を火にかざすと文字や絵が出てくるものです。今でも"あぶりだし"などされているのでしょうか。


みかんの食べ方として、みかんを焼いて食べたことはありませんか? 子どものころ、いつも火鉢がありましたので、火鉢の上に網をのせみかんを焼いてたべることも好きでした。暖かいことと、食感が変わるので、冬の間みかんを飽きずに食べることができました。


また夏になると、列車に乗るときに駅の売店に「冷凍みかん」が販売されていて、列車に乗るときの楽しみでした。今年はみかんが豊作だそうです。沢山食べられそうですね。(館)

Posted: Nurie : 12年12月02日 | 美術館ニュース

2012年12月 1日の記事

12月の美術館便り

今年も一年ご来館ならびにご支援をいただきまして、大変ありがとうございました。今年はぬりえ美術館開館10周年を迎えることができた記念すべき年でした。これも偏に皆様方のご支援の賜物と心より御礼申し上げます。来年も引き続き楽しい企画を開催いたしますので、よろしくお願い申し上げます。
 
■一年の終わりに当たり、来館されました皆様の声をご紹介したいと思います。
9月16日(日
町屋という町に初めてちゃんと来ました。私にも4歳の娘がいまして、時々ぬりえを一緒にやります。子供は楽しんでやっています。ぬりえがこれからもなくならいないでしっかりと時代が変わっても、残さなければいけないものだと思います。

ぬりえ美術館に来たいと思いながら、10年が過ぎてしまったのです。やっと来ました。少女、あどけない目、おだやかな目、今の子供たちにはない純真なまなざしです。みつめられたら、つい"はい、はい"と言ってしまいそう。古き良き時代が感じられます。昔の時に接したくなったら、又、来たいです。 文京区千駄木 70才元少女 

10月7日(日)
東大和市から8名で来館しました。地域で介護予防に取り組む主婦です。高齢者を対象にサロン活動する中で、「ぬりえ」に関心が向き、今回訪問しました。とても楽しい一時でした。ありがとうございました。  東大和市奈良橋 野口

10月13日(土)
昨晩インターネットでみつけ、なつかしく。朝早くから家を出て、3時間かけやっとあの頃の時の中へ・・・ 幼い頃10円(?)をにぎりしめ、袋(入り)のぬりえを会に行ったことを思い出します。母と二人で縁側で楽しく、のんびりと、ポカポカした時間がありました。母を思い出したい時に、又来ます。ありがとうございました。

11月3日(祝)
北区都電ウォークラリーで寄り道をしました。ぬりえが大好きでした。上は男の兄弟だけでしたので、1人で遊ぶ時はきせかえとか夢中でした。母も和裁をしていたので、(喜一の)奥様も大変だっと事と思われます。今度はまごを連れてきたいと思います。

ずっと来たいと思って、今日実現できうれしいです。時代がうつり変化しても、素敵な物は素敵といえる自由、ありがたいですね。喜一さんご夫妻とも本当にほのぼのとして、こういう先輩を見習いたいと思いました。ありがとうございました。 HIDEKO!

やっと訪れる事ができました。ぬり絵をしている間は、本当に楽しく心がやすらぎました。ストレスのある日常を過ごさせるいけない現代人にとって、ホッとする事が出来るすてきな場所です。ありがとうございます。 まりこ

11月4日(日)
昭和30年代留守番をしたごほうびはきいちのぬり絵でしあ。可憐な洋服や着物姿に心躍らせた事を覚えています。60才をすぎて懐かしく思い出しました。

11月10日(土)
40過ぎた良いオッサンが不覚にも真剣になってしまいました。(笑)

■昭和30年代
先日1955年に作られた「警察物語」を見ました。東北の街の警察で起こる泥棒、無銭飲食、捨て子などの事件が描かれていました。1955年当時私は6才で、あの時を生きていましたが、その頃はそんなにも貧しかったのでろうかと、今更ながらに驚かされます。
「無銭飲食」等の事件は今はなくなっていますから、胸にずしんときました。母親と息子の無銭飲食ですが、息子に「カレーライス」と「ラムネ」を食べさせても、母親はお茶しか飲んでいず、ご飯はたべていないのです。いじらしいですね。
「捨て子」の事件では、かの天才子役の二木てるみさんが捨てられた子のお姉さん役をしていて、弟可愛さに預けられたおまわりさんの家を抜け出し、弟があずけられている家まで探しに行き、弟に会って涙する様子には、小さくても兄弟愛があることが伝わり、涙せずにいられません。
 
さて、現代は無銭飲食こそありませんが、捨て子どころか母親が子どもを虐待したり、殺したりするような時代になってしまいました。何かが忘れられてしまったような気がしてなりません。
あの昭和30年代、映画の舞台のなったような田舎の農村では、ぬりえと言えども貴重品で買えなかったということもあったでしょう。だから、買えたら大切、大切に塗ったことと思います。それだから強烈に子どものこころに、ぬりえの中に描かれた世界が、とても美しい、夢のような世界として、ぬりえの思い出が残っているのだと思います。
ぬりえの中の世界とともに、その時の自分のまわりの景色が思いだされて、これからもぬりえは来館者のこころを温め、笑顔にしていくことだろうと思います。(館)

Posted: Nurie : 12年12月01日 | 美術館だより

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