師走になりました。今年の一年を振り返ってみますと、10周年を無事迎えることができて、大変嬉しく思いました。大人のぬりえサロンでしている「デコぬりえ®」も人気となり、シニア向けのイベントである「エキスポS65+」でも紹介させていただきました。新しい方向性のぬりえとして、来年もデコぬりえ®を推進していきたいと思っています。皆様方の今年はどんな年だったでしょうか。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
12月のエントランスは、冬のすごし方をテーマにしたぬりえを展示しています。
タイトル:おみかんおいしいわ
作 者:きいち
年 代:昭和20年代
最近、みかんは10月頃からでも食べられるようになりましたが、昭和20年代~30年代といえば、冬の果物といったらみかんとりんご位しかありませんでしたね。時期は12月頃。お歳暮としてもよくみかんが贈られていました。みかんやりんごは、木の箱にいれて、上に熨斗紙をかけて送られていました。
味はいまよりずっと酸っぱさがかっていたと思います。今は何でも大変糖度の高い果物が作られるようになって、とても美味しくなりました。
味はいまよりずっと酸っぱさがかっていたと思います。今は何でも大変糖度の高い果物が作られるようになって、とても美味しくなりました。
学校では、みかんをつかって"あぶりだし"をして、遊んだりしました。"あぶりだし"とは、みかんの汁をしぼって、その汁で字や絵を書き、一度乾かし、その紙を火にかざすと文字や絵が出てくるものです。今でも"あぶりだし"などされているのでしょうか。
みかんの食べ方として、みかんを焼いて食べたことはありませんか? 子どものころ、いつも火鉢がありましたので、火鉢の上に網をのせみかんを焼いてたべることも好きでした。暖かいことと、食感が変わるので、冬の間みかんを飽きずに食べることができました。
また夏になると、列車に乗るときに駅の売店に「冷凍みかん」が販売されていて、列車に乗るときの楽しみでした。今年はみかんが豊作だそうです。沢山食べられそうですね。(館)