東京都荒川区町屋 土日曜のみ開館
開館時間:(3月~10月)12:00~18:00 (11月~2月)11:00~17:00

ぬりえ美術館

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9月の美術館ニュース(2)

『海外ぬりえ』研究室 No.9
今月は、フィンランド編です


今月はフィンランドのぬりえをご紹介いたします。
フィンランド共和国は、北ヨーロッパに位置する共和制国家で、北欧諸国のひとつであり、西にスウェーデン、北にノルウェー、東にロシアと隣接する国です。首都はヘルシンキ。
1994年にEU加盟し、2000年にはユーロを導入しました。
2004年度に行われたOECD(経済協力開発機構)のPISA(学習到達度調査)では日本や韓国、香港などの教育熱の高い国や欧米先進国を抑えて学力世界一を誇っている国です。
学力世界一の国、フィンランドでは、ぬりえがどのようにされているのか2008年に調査に行ったことがあり、ぬりえ本を購入してきました。

フィンランドといえば、誰もが「ムーミン(Muumien)」を思い出すのではないでしょうか。そこでムーミンのぬりえ本をご紹介いたします。
   
本屋さんの店頭には数多くのムーミンのぬりえ本が販売されていました。ムーミンをキャラクターにしたグッズ類も様々なお店で販売されています。フィンランドの通訳さんもムーミンのミィーがプリントされたTシャツを着ていましたが、大人の人が来ていても可愛いプリントTシャツでした。ムーミンはフィンランドの国家的なアイドルのようです。


そのほかに「長靴下のピッピ」のぬりえ本もありました。物語からぬりえに展開するぬりえ本があるのだと一つ発見しました。

その他、少女であれば誰もが好きなお姫様のぬりえ本です。冠を頭につけるお姫様や舞踏会のドレスアップをするお姫様、王子様に貴族、道化師など王宮での生活を描いたぬりえ本です。
「ピッピ」と「お姫様」のぬりえ本はコンピューターではなく、手書きで描かれていますが、手書きタイプのぬりえは久々に見るもので、珍しいとおもいました。


フィンランドでは「幼稚園」ではなく、「保育園」と呼んでいますが、保育園は学校ではないので、勉強や技術的なことは教えないそうです。ですから保育園ではぬりえを自由にしていますが、園児の自主性にまかせていました。
ぬりえだけでなく、フィンランドの教育では、個人の自主性を育む教育に力をいれていることを実感しました。その点が、学力世界一になった大事な点であると思いました。(館)


今月のエントランス

タイトル: 『あきのよる』
年代:昭和30年代 作者:きいち

おしゃれをして、すすきの前に座る女の子。秋の夜長に浴衣を着てお月見です。ススキを描くだけで日本の秋を感じることができます。
2012年は、金環日食や金星日面通過等を代表として、空がにぎやかな年ですね。
今年の月は、きれいに見えることでしょう。


ぬりえ美術館メディア情報
荒川ケーブルテレビ「あらまるNEXT」にて、ぬりえ美術館の「大人のぬりえサロン」が
紹介されます。
日時:9月10日(月)~16日(日)
地デジ10チャンネル11:30~/15:00~
地デジ11チャンネル6:00~/8:30~/13:30~/22:30~


【展示室のご案内】
8月~10月の館内展示は10周年記念企画展として、きいちの絹に描かれた美人画や童女画など珍しい作品を展示しています。
「ぬりえ体験コーナー」もありますので、ぬりえを塗って楽しんでください。

Posted: Nurie : 12年09月01日 | 美術館ニュース

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