« ミホさんの「おひめさま」 | メイン | 2月の美術館ニュース)2) »

2月の美術館ニュース(1)

大変厳しい寒さが続いておりますが、この一ヶ月を乗り越えれば、日差しも明るく、穏やかな春がやってきます。暖かい甘酒やお汁粉などを飲んで、身体を温めて、元気にお過ごしいただければと思います。春は、そこまでやってきていますよ・・・

ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや  テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
   
タイトル:バレー
作  者:きいち
年  代:昭和30年代
2月のエントランスは、お稽古のぬりえを展示しています。

可愛い少女が素敵なバレエシューズを履き、フリフリのバレエのコスチュームのチュチュを着て、ポーズをしています。バレエに人気があるのは、少女たちがこのコスチュームのチュチュに憧れるからではないでしょうか。
日本でのバレエの歴史は、わずか90年ほどの短いもののようです。1912年帝国劇場に招かれたイタリアのジョバンニ・ビットリオ・ローシーが専属俳優にバレエを教えたというのが定説のようです。戦後、1957年(昭和32年)モスクワからボリショイ・バレエが来日し、この機を境に、1958年に日本バレエ協会が設立され、日本の現代バレエの向上に効果を上げているそうです。

昭和30年代といえば、雑誌「少女」の表紙モデルをしていた松島トモ子がバレエを習っていて、その彼女のバレエ姿がよく雑誌に掲載されていました。バレエの衣装のチュチュは、外国の香りがするファンタジーに溢れた衣装やダンスに、目を奪われ、少女たちはバレエに憧れを持つようになったと思います。そしてバレエはできなくても、漫画に描かれたバレエのストーリーやぬりえに描かれたバレエを踊る少女に自分を重ねて、その憧れや夢を膨らませていたものでした。

実は私も小学校一年生のときに、自分が通っていた幼稚園でバレエのレッスンを始めることになり、ほんの少しの間、バレエを習ったことがあるのです。埼玉の田舎の町にもバレエ教室ができるほどに、その頃はバレエ熱が広まっていたのかもしれません。
今ではカルチャーセンターで大人の女性たちがバレエを習うことができるようになり、簡単に昔の夢をかなえることができるようになりましたね。(館)

投稿者:Nurie |投稿日:12/02/05 (日)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1644

コメント

コメントしてください



(アドレスは非公開です)


今後の投稿のためにアドレスなどを保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)