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1月の美術館便り
新しい年が始まりました。今年は穏やな年になるといいですね。ぬりえ美術館もぬりえを通じて、皆様との絆がさらに深められますように、楽しい企画を計画していきたいと思っておりますので、今年もよろしくお願いいたします。
平成24年は、ぬりえ美術館が開館して10周年になります。月日は過ぎてしまえば、アッという間のことかもしれませんが、スタート時には皆様に楽しんでいただけるのだろうか、来館していただけるのだろうか等、どうなるのだろうかという不安で一杯でした。それが10年続けてこれたのは、ひとえに皆様方のご支援のお蔭と、心より感謝しております。
今年を起点としまして、また新たな気持ちで次の10年に向けまして歩みを進めていきたいと思っておりますので、これからもご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
さて10周年の計画ですが、毎年2回、3月~5月と8月~10月に開催しています企画展において「原画展」を開催予定ですので、ぜひお楽しみにていただきたいと思います。
「ぬりえには原画はないのでは?」と「きいちのぬりえを」ご存知の方は、疑問に思われるかもしれませんね。黒の線で描かれたぬりえはジンク版(亜鉛版)に直接ぬりえの絵を描いたものを印刷をしましたので、原画は残っていず、印刷されたぬりえが残されているだけです。直接描いたジンク版は、砂で磨くと何度か使用できたようで、それが出来なくなると破棄したようです。
私がいう原画とは、ぬりえが入っていた袋の表紙絵の原画のことなのです。きいちのぬりえの特徴の一つには、きいち独特の原色のカラフルさが挙げられると思います。その美しい表紙絵が残っているのです。今回はそのいくつかを展示する予定です。
この原画は、他のぬりえ作家の方の中には、色指示を書いただけという方もいらしたようですが、きいちはほとんどすべての色を丁寧に塗って、印刷所に渡したそうですので、きいちの生の絵の良さを見ていただけるのでないかと、是非期待しえいただきたいと思います。カラフルさは、時間がたった現在でも大変色鮮やかですよ。
ぬりえと一緒にきいちが描いたきせかえの原画も残っていますので、きせかえ原画もご一緒に展示する予定です。きせかえファンの方は、是非この際に来館していただきたいと思います。
後半8月からの企画展では、原画のほかにきいちの日本画で絹地にぬりえのような少女を描いた絹絵や美人画を加えて、きいちの世界を楽しんでいただきたいと思っております。
今年もぬりえ美術館をよろしくお願いいたします。(館)
投稿者:Nurie |投稿日:12/01/02 (月)
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