« ぬりえコンテスト締め切り迫る | メイン | 6月の美術館ニュース(2) »

6月の美術館ニュース(1)

6月は「水無月」。水の月ですね。最近の雨は、しとしとの雨というよりは、どしゃぶり、ゲリラ豪雨など一気にどっと降るような雨が増えました。時々訪問するパリでも、以前は6月と言えばカラッとしていたものが、この頃では日本の梅雨のように雨がしっかりと降る、といわれるようになったそうです。これも気候の温暖化のせいでしょうか。

今月の一枚
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや  テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。

タイトル:なわとび ふたりとび
作  者:きいち
年  代:昭和20年代
6月のエントランスは、絆・仲良しがテーマのぬりえを展示しています。
縄跳び、ゴム跳び(ゴム段)、石けり、鬼ごっこなどなど、学校で、家のまわりで、子どもたちは大勢いで一緒に遊んでいたものでした。原っぱやお寺の境内、空き地など、広々としたところもまだ沢山残っていて、そこは子どもたちの大事な遊び場でした。
子どもの数が多かった時代ですので、家にいるよりも「外で遊んでおいで」と家の外に追い出された時代でもありました。

一緒に遊ぶのが当たり前、そういうものだと思っていましたから、その中で人間関係の対応の仕方をいろいろ体験していくことができました。兄弟が多ければ、兄弟の中に社会が生まれますが、さらに友人達の間で社会を学ぶことができました。
ドイツの幼稚園でぬりえ調査をしていたとき、その幼稚園では、日本のように年齢別のクラスではなく、1つのクラスに3歳から5歳までの年齢の違った子供たちが集まっていました。ドイツでも兄弟が少なくなっているので、年齢別の子どもたちがいることにより、年長の園児が年少の園児の面倒を見ることもできるようになり、クラスに他を思いやる心が生まれてくると園長先生がおっしゃっていました。
3月の震災以降、日本では従来以上に絆、仲間の必要性を感じているのではないかと思います。
人間一人では何もできません。 支えあって行きたいものです。(館)

投稿者:Nurie |投稿日:11/06/10 (金)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1491

コメント

コメントしてください



(アドレスは非公開です)


今後の投稿のためにアドレスなどを保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)