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5月の美術館ニュース(1)
花の季節がやってきました。ゴールデンウィークには、東北でも桜が満開になることでしょう。
花は人のこころを慰め、癒し、温かい気持ちにしてくれますので、少しでも被災者の方々の心が和むことでしょう。
荒川区は都電荒川線沿線に華やかなバラが何種類も咲き乱れます。陽気の良い春の一日、お花めぐりはいかがでしょうか。
ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
タイトル:なかよくおのみ
作 者:きいち
年 代:昭和30年代
寄 贈:福井紅子氏
5月のエントランスは、ペットのぬりえを展示しています。
犬や猫は昔から私たち人間と共存し、生活してきました。最近は犬のセラピーなどが研究され、老人などの慰めになり、刺激もして元気にしてくれるなどの効果が言われています。
先日アメリカでの1つのセラピーがドキュメンタリーとして紹介されていました。それは、刑務所から出所してきた少年たちが虐待や捨てられた犬を訓練することにより少年たちを教育していく施設のドキュメントでした。
少年たちは悪い環境の中で成長したり、虐待されてきたため、刑を犯し、出所してきても、心を閉ざして、誰とも話せないような少年たちでした。ところが同じような境遇の犬を育てることにより、少年も犬もお互いにこころを開くようになり、自分を取り戻し、信頼とか安心という感覚を持つことができるようになっていくのです。
3ヶ月ほどの訓練で、犬は怖がらずに飼い主と上手くやっていけるようになっていきます。訓練を受けた犬は、その後新しい飼い主に貰われていきます。
新しい飼い主と自分が訓練した犬が、それからどのように生活をしているのか、ビデオを見せられたとき、少年たちは犬がいなくなって寂しいけれど、幸せそうに暮らす犬の姿をみて涙を流していました。
ここでの犬の訓練を通して、自分を教育した少年たちの再犯率は非常に低いそうです。犬や猫が私たち人間に与えてくれる力というものは大変な力があるのですね。(館)
投稿者:Nurie |投稿日:11/05/02 (月)
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