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4月の美術館ニュース(1)

3月11日に東北関東地震が起こりました。大変大きな地域にわたる大災害となりました。
被災者の皆さまにはお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧、復興を願っています。
前に向かって一歩づつ、ゆっくり進んでいきましょう。
    

ぬりえのこころ -今月の一枚-
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや  テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。


タイトル:はなのなわとび
作  者:きいち
年  代:昭和30年代

4月のエントランスは、春のお花のぬりえを展示しています。
花を編んで作った縄跳びで、遊ぶ少女。
子どもの頃には、春になると畑は一面レンゲの花でピンク一色になりました。レンゲ畑に入り、夢中でレンゲの花を繋いで、ブレスレットやネックレス、そして長く繋いで縄跳びなどを作ったものです。

又レンゲ畑の中を、ごろごろと体を転がして、遊んだりもしました。ワンピースはすっかり茎や葉っぱの色の緑に染まってしまい、叱られたりしました。
昭和の子どもたちは、誰しもレンゲにつながる思い出を持っているのではないでしょうか。
ところがあんなに広がっていたレンゲも最近ではすっかり見えなくなって、さびしい思いもいたします。
ぬりえ美術館の近所にあります都立尾久の原公園の原っぱには、レンゲはありませんが、シロツメクサが生えています。遊びに来た子どもたちが、昔の私たちと同じように、シロツメクサをつんで花束にしたりして遊んでいます。女の子たちは、いつでもお花が好きなのですね。同じことをしているのを見て、嬉しくなります。そして、このような遊びが伝承していくといいなと思います。

これからの季節、様々な色の花が咲き始めます。今回震災を受けた東北にももうすぐ春が来て、美しい花が咲き、きっと人々の気持ちを慰めてくれるものと思います。
春よ来い! 花よ咲け! いっぱい咲け! (館)

投稿者:Nurie |投稿日:11/04/01 (金)

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