« 美術館便り合併号(3月~5月) 1 | メイン | きいちのぬりえ本寄贈 »

美術館便り合併号(3月~5月) 2

Autumn

肩に切り替えのあるワンピース。確かトッパーとか言ったのではないかと思います。
冬の季節には、暖かいウールの生地で作ったと思われます。
現代の子どもたちは、パンツ姿が多いので、少女の可愛らしさも昔とは変化していますが、スカート姿の少女は可愛さがグンと増すのではないかと思います。

ニットのカーディガンにプリーツスカートを穿いています。
カーティガンには刺繍が縁取りされていて、
手が込んでいますね。
このカーティガンより短いボレロというスタイルも昭和20年代には流行していました。


学校の制服でしょうか。
尼さんのように襟のところに切り替えがあります。ショールカラーに襟元のリボンと学生らしさがでています。
セーラー服や背広タイプの学生服が一般的なときに、エレガントなデザインです。

「とうりゃんせ」
このぬりえは昭和20年代のものです。少女のワンピースが大変華やかです。遊んでいるときの姿ですから、靴ではなく下駄を履いている少女もいます。
ちょうちん袖やギャザーのたっぷり入ったスカート姿は、子ども心にも大変素敵に見えたことと思います。

Winter

全体的に、コーディネートがお洒落ですね。襟ぐりのあいたワンピースで、襟と袖口がたぶんビロードかベルベットの青でアクセントがついています。
セーターと帽子の色をお揃いにし、それに似合う色の黄色の手袋をアクセントにしています。この絵のタイトルは、「黄色い手袋」です。
きいちのぬりえを見ていると、服のデザイナーであり、紙面的なデザイナーでもあると思うことがあります。

「まんとのおじょうさん」
マントといえば、赤頭巾ちゃんではありませんが、赤という色が浮かびますね。マント自体がお洒落な上、裏にチェック柄の生地を合わせています。裏に凝るのは、日本人のお洒落ですから、若い頃から好きなようにお洒落を楽しんできたきいちならではの絵だと思います。

「ちょっとおつかいに」
アーガイル模様の変形のようなデザインのニットセーターにチェックのスカートを穿き、前掛けにまで縁取りがあります。
20年代は、セーター類も洋服と同じように、手編みや機械で編むなど手作りが一般的でした。袖口のゴム編みなどをきいちははっきりとした線で描いているものがありますが、それらは手編み等で作られたセーターであることがよく分かります。

「おやすみなさい」
めくるタイプのぬりえ本になりますと、これは昭和30年代の終わり頃のものになります。
チャイナ服にニットのタイツを合わせています。今であればスパッツというものだと思いますが、タイツには刺繍かアップリケがしてあり、子供服らしくデザインされています。

この他にも館内には、四季別に素敵なファッションを展示していますので、楽しんでください。(館)

投稿者:Nurie |投稿日:11/03/03 (木)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1437

コメント

コメントしてください



(アドレスは非公開です)


今後の投稿のためにアドレスなどを保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)