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6月の美術館ニュース

梅雨の季節がやってきました。梅雨を楽しく過ごす工夫は、梅雨の時期の草花を愛するとか、レイングッズを明るい色で楽しんでみるとか、子どものように水たまりをポチャ、ポチャと 踏んで歩いてみる等など、いかがでしょうか?私は梅雨の紫陽花が好きになりました。

館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや、テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
    

☆ぬりえのこころ -今月の一枚-
6月のエントランスは、食べ物がテーマのぬりえの展示でございます。

タイトル:おいしいふるーつぽんち
作  者:きいち
年  代:昭和30年代
寄  贈:福井 紅子氏

「おいしいふるーつぽんち」、なんて心をそそられるタイトルでしょうか。
東京には、"フルーツポンチ"という食べ物があるのだということをぬりえを通じて知った少女も数多くいたことでしょう。田舎に住んでいた少女には、手の届かない食べ物だったと思います。

ぬりえの中には、ホットケーキ、メロン、ケーキやソーダ水など、洋風な食べ物が沢山描かれていました。
昭和30年代のテレビ番組に「ポパイ」があり、そのスポンサーが不二家でした。コマーシャルの時間になると、不二家の商品が季節ごとに紹介されていました。いちごパフェ等が紹介され、コマーシャルを見ながら、よだれをたらしていたものでした。
きいちは昭和22年からぬりえを描いていますので、その当時和菓子や洋菓子、果物など食べるものも大変貴重な時代であったのだと思います。東京と田舎の情報の格差、収入の格差なども今よりずっとあった時代ですから、「食べ物のぬりえをするのも嬉しかった」という来館者の声もよくお聞きします。
絵の中で、見たこともない食べ物のぬりえを塗るだけで、夢の世界に行くことができた楽しい時間であったのではないでしょうか。
皆様の思い出の食べ物は何でしょうか。(館)


伝統工芸技術が息づく街 ~町屋~
6月は「モノづくり見学・体験スポットガイド」の中からべっ甲細工の森田商店を紹介荒川区の伝統工芸職人の中から、「森田商店」を紹介します.

★ 伝統工芸 べっ甲細工「森田商店」
森田商店の6代目・森田孝雄さんは、先祖代々200年に及ぶ江戸派べっ甲細工の技術を受け継いでいます。べっ甲細工はタイマイ(海亀の一種)の甲羅を材料とします。べっ甲細工はかつて、櫛、簪(かんざし)、笄(こうがい)など装飾品が中心でしたが、時代が変わりゆくにつれて、ペンダント、ネクタイピンなどの装飾品や眼鏡フレーム、時計バンドなどの実用品が主になってきました。また、いままでべっ甲で制作していた製品が、ほかのもので代用されるようになってきましたが、森田さんは天然のべっ甲にこだわり続けています。最近では、伝統的な装飾品を製作する傍ら眼鏡のフレームの修理や新たな製品開発に日々、取り組んでらっしゃいます。
見学の内容
作業場において、べっ甲の製造工程等を見学することができます(要予約)。また、様々な作品やべっ甲細工に使用した昔の道具類などの展示をしています。
体験の内容
作業場において、根付等のべっ甲細工づくりを体験することができます(要予約)。
作業時間 2時間 作業費用 3000円~ 
住  所
荒川区東尾久1-16-10 03-3892-3641
営業時間 9:00AM~6:00PM 定休日 日曜日
アクセス 都電荒川線東尾久三丁目 徒歩7分
 日暮里・舎人ライナー 赤土小学校前 東口 徒歩4分

HPはこちらから。

今月のエントランス

「こおりおまちどうさま」
年代30年代 作者:きいち

かき氷が一般の人々に食べられるようになったのは、明治時代からといわれています。いまでは世代を超えた多くの人に愛される夏のスイーツとなっています。シロップをかけて食べる定番の味から地域によって様々なトッピングがあるそうです。みなさんはどんな味のかき氷がお好きですか?

ぬりえ美術館とぴっくす

(株)ぎょうせいより、 館長ならびに大学教授ら3人による「ぬりえの不思議」が発売されました。 海外のぬりえ事情や子どもたちのぬりえの発達状況、ぬりえをする時の子どもたちの脳の状態などについて書かれています。

メディア情報
5月21日発売、交通新聞社 『散歩の達人』特集 北千住 町屋に紹介されました。

【展示室のご案内】
6月,7月は常設展となっております。きいちのむかし懐かしい作品の数々を展示いたしております。
ぬりえ体験コーナーもございます。どうぞ、ごゆっくりとお楽しみください。

投稿者:Nurie |投稿日:10/05/31 (月)

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