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6月の美術館ニュース

雨模様の季節になりましたが、憂鬱にならずに過ごしたいものです。子ども時代、雨の日の楽しみは「ぬりえ」でした。姉妹やお友達が集まって、一生懸命に塗って雨の日も楽しくすごしたものでした。その当時の思い出して懐かしい時間を過ごしてください。

館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々の季節のものや  テーマを設けて月毎に展示しています。このコーナーでは、月替わりのエントランスのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
今年のエントランスは昭和10年代のぬりえを展示しています。6月のエントランスは、お人形がテーマの展示でございます。

タイトル:南洋人形ノ方ガ可愛イワ
作  者:フジヲ(きいちの戦前のペンネーム)
年  代:昭和10年代
今月のぬりえは大変めずらしい絵ですね。お人形の顔を墨汁で黒く塗っています。そして、タイトルは、「南洋人形ノ方ガ可愛イワ」です。
南洋のお人形はその当時は珍しかったのでしょう。珍しいお人形も憧れのひとつだったことでしょう。

人形といいますと、平安時代から雛遊びがあり、源氏物語の中にも、若紫にひな遊びができる家にいらっしゃいとひな遊びのことが書かれています。
女性は、いくつになってもお人形が大好きですね。最近では、キティーちゃんが子どもだけでなく、大人の人たちにも好まれて、人気となっています。その人気は、日本ばかりでなく、広く海外にも広がって、昨年ぬりえ展を開催したパリでも、大変な人気でした。
実は、先日私も何十年ぶりかにお人形を買いました。店頭に飾られていたお人形がかわいらしく、又ハンドメイドということもあり、大小4個も購入してしまいました。その中のひとつは、たまたま今回のぬりえの中の人形のように肌が黒い人形でしたが、愛嬌がある人形でしたので、購入しました。今はすべての人形を籠にいれて飾って楽しんでいます。
ぬりえ美術館の入り口を入ると、昭和30年代のポーズ人形というのでしょうか、お人形を飾っています。その当時はどの家にも、タンスに上に洋風の人形であったり、日本人形であったり
そのような人形が置かれていたものでしたので、思い出される方もいらっしゃると思います。
皆様の家にも、大事にしているお人形があるのではないでしょうか?(館)

モノづくりの街・荒川区を体験
荒川区には約2,600の工場があるのをご存知でしょうか。 また、荒川区内には、日本の伝統工芸技術を受け継ぐ職人さんが数多くいます。古くから受け継がれてきた日本の伝統文化は、江戸時代に町人文化の間で普及し、発展していったのです。
区では、このように荒川区がモノづくりが盛んな街であることを広くPRするために、伝統工芸職人や荒川マイスターの店舗や作業場で見学や体験を行っています。
■森田商店【べっ甲細工】(荒川区東尾久1-16-10)
べっ甲細工の作業場の見学と、昔の道具などの展示をしています。簡単な体験もできます。■株式会社マツダ自転車工場(荒川区東尾久1-2-4)
オーダーメイドサイクルの製造現場の見学、試乗ができます。
高齢者や障がい者用の自転車、コンテスト受賞作品などを展示しています。   
□お問い合わせ/ 荒川区観光振興課 TEL 03(3802)4689
荒川区が作成した「モノづくり見学・体験スポットガイド」が区役所や図書館、観光協力所などで配布されています。この冊子には企業の紹介と、そこでどのようなモノづくり体験ができるかが書かれています。
モノづくりの街荒川区で、様々な体験とともにぬりえの世界をお楽しみください。

今月のエントランス

「タイトル:夕グレ」 
作者:フジオ
(きいちの戦前のペンネーム)
夕暮れどき、農村地方に住む女の子が人形をおぶって歩いています。
妹や弟のいない女の子が、お姉さんになった気分で人形を可愛がって遊んでいるようです。
日本では、江戸・明治時代ごろ特に子守仕事が必要とされ、「ねんねんころりよ」で始まる「江戸子守唄」をはじめ、さまざまな子守唄が生まれました。
この女の子も、子守唄を口ずさんでいるかもしれません。

ぬりえ美術館『メディア情報」●5月1日(金)TBS「はなまるマーケット」
5月22日(金)、NHK番組「いっと6けん」でぬりえ美術館が紹介されました。
●ボシュロム・ジャパンの冊子アイ・コミュニケーションの「眼の記憶」に館長の文章が紹介されました。

【展示室のご案内】
6~7月は、夏模様のぬりえを展示いたします。
ぬりえの体験コーナーもありますので、お楽しみください。

投稿者:Nurie |投稿日:09/06/01 (月)

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