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中国ぬりえ調査 6

   
概観と園長先生との記念写真

格林菲尓幼儿? (Greenfield Kindergarten)
この幼稚園は、今回訪問した上海の幼稚園の中でも、特別ハイクラスの幼稚園。
以前は別荘であった一軒家の二階建ての建物を二棟利用した幼稚園で、外国人の子どもも多く、中国語をしゃべらない子ども達専用のクラスも1クラス作られていました。
1クラスは12人を限度としている、ゆったりとしたクラス。
園児の数は80名。7クラスあり、先生の数は保育員を含めて25人。
英語の勉強には、外人のネイティブの先生が担当していました。
月謝は、英語のない普通のクラスで、4000元(60000円)、英語があるクラスは、6000元(90000円)共に食事代は別。食事は、おやつ2回と昼食が含まれています。
サラリーマンの初任給が40000円位だそうだから、かなりハイクラスの幼稚園といえます。

アートクラスの見学
   
3歳児のアートクラスを見学。今回は紙に描かれた丘や木に、折り紙で花を作り貼ったり、蝶々や蜂を貼り付けていくクラスを見学。
先生が、折り紙で花を作ってみせ、子ども達に作らせ、さらに花に目をつけ、クレヨンで鼻や口をえがき、丘の上に貼っていきます。花をつけた後は、先生が持っている蝶々や蜂を花や木の上に貼って、壁面は、蝶々や蜂が飛んでいる華やかなお花畑になって、完成。
3歳でも、先生の話を聞いて、折り紙も上手に折っていく様子を見て、中国もお箸を使う国なので、子ども達の手も器用なのではないかと感じました。

ここでは、下記のような独自の教育方針を持っていました。
1.国際的
2.個性的
3.自由

芸術に関しては、親達の要求があり、バレー、ローラー・スケート、韓国の拳法などを3歳以上の子ども達がすることができるそうです。

<英語の授業中>

<住宅の広間を利用した自由室>

梅先生のぬりえに対する考え:
ぬりえは子どもの美術能力の養成に対して役立つものだと考えている。
絵を描くのも、基本はぬりえから始まる。
この幼稚園は、1歳五ヶ月からの子どもも預かっているが、2歳からぬりえをさせている。それには、まず白い紙に自由に色を塗って、色に慣れさせ、手の運動をして、それが上手になってからぬりえ本を塗るようにしている。ぬりえのコンテストもしている。

外人が多い幼稚園であるので、違いをお尋ねしてみると、
一人っ子政策のため、甘やかされている子どもが多いので、
1.自分でできない。親や祖父母が何でもしてしまう。
2.自信がない。親がいないと怖い。
3.運動能力が少し劣る。親達が危ないことを親がさせない。外人の子どもの場合は、少し危険と思われることもするが(例えば高いところから飛び降りるなど。)中国の親達はさせない。
と感じていると話されました。
一人っ子となると、どうしても甘やかされ、自分が手をださなくても、周りの大人たちがしてくれるので、先生のおっしゃるようになりやすいは当然かもしれない。

この幼稚園は、ネイティブな先生を雇い、英語教育に力を入れ他の幼稚園との格差を図っていることが分かります。中国も資産家が増え、より高い教育を子どもに施したいという親達の子どもの教育熱心さの一つの現れれがこの幼稚園の存在ではないかと思います。元別荘であった建物を利用して、家で学ぶように自然な感じで学べる雰囲気が、高級幼稚園の雰囲気を生んでいるとも感じました。
恵まれた環境と英才教育の幼稚園でした。

投稿者:Nurie |投稿日:09/05/30 (土)

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