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中国のぬりえ調査 5

東展幼儿?(Shanghai Dongzhan Kindergarten)訪問
上海の幼稚園を見学しました。この幼稚園はこの名前になって6年目だが、それ以前に91年間の歴史ある幼稚園。15クラス、28人程度で、先生の数も40人以上。3階建てで、この地区で一番大きな幼稚園であり、三歳以下の保育園も併設しています。月謝は1200元。(@15円として、18000円。)

園長先生、園長補佐の先生とロビーにて

園長先生のご案内で、各フロアを見学。
クラスの名前は、「Moon」、「Butterfly」「Cherry」「Pineapple」「Strawberry」「Firefly」「Dragonfly」「Cherry」「Pineapple」等。(もちろん中国語で書かれいます)
2階のベランダでも、遊戯道具が置かれて遊べるようになっていました。
「Fireflyクラス」(五歳児)は、ちょうど英語の歌の時間。英語の勉強は、英語の先生に来てもらって教育をしているそうです。中国では積極的に英語を学ばせているようで、他の2つの幼稚園でも英語を教育していました。
それぞれのクラスには、2人の先生と1名の保育員がついて、園児を指導していました。

アートクラスの見学

クラスの担任の先生が指導する5歳児、12名のアートクラスを見学しました。
テーマは「春を体験する」というもので、「春」がテーマ。自分達の経験や体験を発表して、それから春の表現をしていこうというものでした。
パソコンを使ってスクリーンに映る花や景色をみせ、子ども達に質問し、それらが何か、どういうものかを発表させていき、それから各自、自分のイメージする春を野菜や紐などをつかって、色と形を描かせていきます。
先生の質問は、例えば芝生に大きな柳の木の写真をみせて、「柳はお母さんの長い髪のようですね」と教えていましたが、柳のイメージが長い髪という表現が面白く、中国ならではのものかと思いました。
   
完成した作品を、ピンク、黄色、緑の色毎にグループ分けをして貼ってみると、子どもたちの印象の春の色がわかります。ピンクの春を描いた子どもが多く、春のイメージは中国の子どもにとってピンクであることが分かりました。先生は、発表をしながらその中に、1列目、2列目、と数字の教育も入れていれていました。

特にアート関係は、園長補佐の先生が担当をされているそうで、ぬりえについては、3歳~4歳のまだ絵が描けない子ども達に色を認識し、覚えさせるためにぬりえを取り入れているそうだ。5~6歳になると輪郭を自分で描いて、色を塗ることをさせているそうで、自由時間のときにも、ぬりえをしているそうですし、又ぬりえのコンテストもしているとぬりえの取り上げ方を教えてくれました。ぬりえも自由に絵を描く前の教育として大事に考えられていることが分かりました。

アートは、総合的な人間教育であると捉えているといういのは、園長先生の言葉。
園長先生の范(ファン)先生は、91年から幼稚園教育に携わり、2003年より園長先生をされているそうですが、若いけれどもきりっとした方で、大きな幼稚園の園長先生として大変自信と誇りをもっている指導されていると感じました。
これだけ大きな幼稚園があるのに、驚きでしたが、中国での幼児教育に大して親達が熱心なことが十分に伝わってきた幼稚園でした。

投稿者:Nurie |投稿日:09/05/29 (金)

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