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フィンランドのプレイパークについて

2月の美術館便りで、ヘルシンキの第二弾をお伝えしていますが、今回はプレイパークについてさらにご紹介したいと思います。
   
左:プレイパークには林もあります。右:プレイパークの入り口
プレイパーク・へルットニエミ(leikkipuisto Herttoniemi)
保育園に代わるような大事な施設がプレイパークです。プレイパーク・へルットニエミ(leikkipuisto Herttoniemi)を訪問しましたので、ご紹介いたします。
ププレイパークは、親〔又は祖父母)と子どもたちが一緒にきて遊べる児童施設のことです。(保育園に入る前の子どもや保育園に通っていない子ども、それから学校の授業が終わったあとに児童がやってくる)。フィンランドでは子育ての上で、保育園と同等もしくはそれ以上に活用されている施設でもあります。

プレイパーク・へルットニエミは、”熊通り”という名前の通りにありました。このあたりの通りの名前は、熊以外にも狐、などの動物の名前をつかっているがも面白いと思いました。
プレイパークは単なる庭だけでなく、さらに広い林ももっています。一人寒いと言っている私を尻目に、子どもたちは寒い戸外で元気に走り回っています。
プレイパークの中庭

プレイパークは、市の社会福祉事務所が運営しており(無料)で、指導員2名、園長2名、合計3名の職員に、加えて補助員一名と掃除人がいました。
午前、午後と様々なクラスが開催され、さらに曜日によってスケジュールが組まれています。
例えば、
■午前中:
小さい子ども中心 4才~5才~就学前児童や赤ちゃんを産むお母さんのための準備教室
異文化の会(父親がフィンランド人、母親が外国人、又はその反対)のためのオープン・カフェにもなる。
■午後は、
・放課後に小学生やそれ以上の大きな子どもがやって来るそうです。

曜日により、月と火曜日は、手のスキルを磨くための日で、絵、ぬりえ等をします。
水曜日は、御伽噺の読み聞かせをし、木曜日は、プレイパークが主催する遊びの日など、様々な楽しいスケジュールが組まれています。
プレイパークでは、個人的に気になることがあると、家や学校に連絡をするようになっているです。
現在、プレイパークのような施設がヘルシンキに、71。保育園は、160あるそうです。

   
フィンランドのぬりえ本

この活動は、95年前位にフィンランドで始またもので、昔は農業であったが、工業化して子どもを工場に連れて行くことができなくなり、子どもが家で留守番するようになったとき、夏休みの間、16歳までの子どもたちに昼食を提供したということが始まりということですが、、まだフィンランド中にあるものではないそうです。
 
ここでは、赤ちゃんから両親、おじいさん、おばあさん、妊婦、外国人ファミリーまで様々な人々を垣根なく受け入れています。その幅の広さと活動の広さに驚くことばかりでした。
市の福祉事務所が、必要な関連部署をスムーズに繋げていることにも驚かされる。プレイパークから学校に連絡が行ったり、家に連絡をしたりと縦割りでないところが素晴らしいところである。
フィンランドも今後グローバル社会になるにつれて、核家族や親の仕事で子どもが家に残されたり、外国から来た人たちなど、増えていくと思われるので、このプレイパークの果たす役割は大きくなって、さらに増えていくのではないかと思いました。
このプレイパークのような社会的なつながりを大事にしている点も、フィンランドの子どもたちの成績の優秀さにつながるものであると思いました。

投稿者:Nurie |投稿日:09/02/04 (水)

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