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6月の美術館ニュース

 
 5月のアフリカ開発会議、7月のサミット(主要国首脳会議)などが開催され、日本に外国から多くお客様が見えますが、実は今世界の多くの国で日本は大変人気があります。その背景には、日本の“おもてなしのこころ”があるからだと思います。梅雨のうっとうしい時期、身近な人々にも、忘れずにお伝えしたいですね。

タイトル:あめがつよくなってきた
作  者:きいち
年  代:昭和30年代
 
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6月のエントランスは、雨をイメージするぬりえを展示しています。
 梅雨の時期の思い出は、何がありますか?
わざわざ水溜りの中を、ピチャ、ピチャと入っていったりしたことはありませんか。傘を駅までお父さんのお迎えに持っていったりしませんでしたか。また逆に、お母さんにお迎えに来てもらったことはありませんでしたか。いろいろ思いだされることがありますね。
「あめがつよくなってきた」は、ビニールの雨合羽(レインコート)をきた少女が描かれています。ビニールですから、下の洋服が透けている様子がわかります。昭和30年代に、このような雨合羽が流行したことを思い出します。ピンク色の雨合羽だったように思います。ビニール製ですが、新しく世に出てきた流行の物ですから、それがとてもお洒落だったのです。
この少女も雨が強くなってきたなと空を見上げていますが、なんだかその雨を嬉しがっているようにも見えます。雨合羽があるから、雨が強くなってきても、私は平気よ。と思っているように見えます。子どもの時には、雨も楽しかったということも思い出してきました。
 6月~7月は、ぬりえを通して、日本の夏の知恵ある過ごし方を見ていただこうと思っています。昔は、どのように過ごしていたのでしょうか。ぜひ楽しみいらしてください。(館)

雨が降る日は・・・おうちでぬりえ?!
6月は陰暦で水無月(みなづき)、鳴神月(なるかみつき)、青水無月(あおみなづき)と何か雨を思わせるような異名を持っています。

 豊かな雨の恵みに潤った樹々の青、しずくに輝くあじさいの花の青、雨後に清められた空の青・・・そんな様々な青によるコントラストのイメージを広げ空想に遊べば内にこもる憂鬱さを忘れることができるかもしれません。

 せめて心に晴れた空を広げ、お部屋で本のページを静かに繰るひと時を楽しむ、ぬりえに夢中になって色に遊ぶひと時を過ごすというのも、雨の日を楽しく変える方法ではないでしょうか。皆さんも楽しい雨の日の過ごし方たくさん見つけて梅雨も素敵な季節として過ごせるといいですね。

今月のエントランス 「かあさんむかえにいきましょう」
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 雨にまつわる幼い頃の思い出といえば、急に降り出した雨でお母さんが学校へ傘を持ってお迎えに来てくれたり、夕方、会社帰りのお父さんを駅まで迎えに行くお遣いをしたりといったことがあるのではないでしょうか。
 北原白秋の「あめふり」にもあるように、歌いだしたくなるようなうれしい気持ちになったものでした。
 今では誰もが仕事を持って忙しいため、なかなか見られない光景となりましたが、雨の日に優しい気持ちになれる、明るい気持ちになれるような風物を探し出すのも素敵なことだと思います。

【ぬりえ美術館 メディア情報】
○女性向けコミック雑誌 『Kiss PLUS 7月号』(6月7日発売)の連載
 「なつカワ手帖」にぬりえ美術館が紹介されます。
○雑誌『ビッグコミック オリジナル 5月号』(5月5日既刊)
 「3丁目の夕日」にぬりえが題材のストーリーが掲載されました。
 ぬりえ美術館にて閲覧していただけます。

ぬりえ講座
船橋市東部公民館にて下記日程で開催されます。
期間:6月20日、 6月27日、7月4日、7月11日
東部公民館ホームページ


【展示室のご案内】
7月27日(日)まで、昭和20年代・30年代のぬりえの中から、「夏」をテーマにしたぬりえの展示いたします。水遊びの様子や、浴衣姿の女の子などが描かれ、当時のファッションや生活を垣間見ることができます。

投稿者:staff |投稿日:08/06/08 (日)

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