« ぬりえで絵本を作る(1日ぬりえ講座) | メイン | 荒川区産業展開催のご案内 »

自分の周りを深く追求する大切さをバーニンガムから学ぶ!

ジョン・バーニンガム絵本原画展
大丸ミュージアム開催(1月31日~2月18日)

”ジョン・バーニンガムはイギリス人で優れた絵本作家に贈られる英国の「ケイト・ルーナウェイ賞」を2度も受賞したことがあるという絵本界の大スター”という紹介をみて、絵本原画展を見に行ってきました。
昨年ボローニャ絵本原画展を見たときに、原画と印刷物になった絵本の表紙が展示されていましたが、印刷された表紙より原画の方がずっと素敵であることを発見しました。
今回は、原画展であることも魅力となり、行ってきました。

この展示は、ジョン・バーニンガムの歩いてきた絵本の世界の軌跡をデビューから最新作まで紹介するというものでした。
ジョン・バーニンガムの描く世界は、特別なものを描くのではなく、英国の自然、自分の家族、動物等自分の周りにあるものや人を中心に描いています。
ジョン・バーニンガムのこころにあるものは、幼い頃から美しい自然の中で育まれたものであり、豊かな人生経験の中から生まれてきたもののようです。
自然の中で、動物たちと過ごした少年時代。各国を旅した青年時代。描く際のインスピレーションの原点は、経験したものの中にあります。
1969年はるなつあきふゆ
英国の四季は、日本とは違った趣があります。
春の緑、夏の黄、秋の黄金から茶、冬の雪の白を短い詩のような文章とともに表現しています。この景色からぬくもりや木々の香り、澄んだ空気、肌を刺す冷たさなどを感じ取ることができます。この作品の底辺に流れているのは、英国を愛しているという気持ちでしょう。

1984年おじいちゃん
バーニンガムの娘と祖父との実際のやりとりから生まれた絵本。ここには家族をみつめている作家の温かい目があります。誰もすわっていない椅子の表現で、おじいちゃんがなくなったことが象徴されています。

1989年 いっしょに汽車にのって
JR西日本から依頼を受けてEXPO90国際花の緑の博覧会のために作られた作品
ここでも自然、動物、友達、家族が描かれています。それらが皆一緒の楽しむことができると言っているようです。

身の回りの家族や動物をテーマに描いたバーニンガムのおおらかで温かい作品は、人々の共感を呼びやすく、その結果世界の誰からも愛されるということになっているのではないかと思います。
幸せの青い鳥を求めて、遠くにいくのではなく、幸せは近くにある。これが彼の人生哲学ではないかとおもいます。自分の周りを深く追求する大切さを教えてもらいました。

投稿者:Nurie |投稿日:08/02/29 (金)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/3

コメント

(^0^)ジョン・バーニンガム、私も行って来ました♪淡い色調のゆったりしたイギリスの風景好きでした。特にアボカド・ベイビー、お気に入りです!

投稿者 yun : 2008年03月03日 01:22

コメントありがとうございました。色調や描き方に作家の個性がでますね。

投稿者 ぬりえ大好き : 2008年03月03日 11:33

コメントしてください



(アドレスは非公開です)


今後の投稿のためにアドレスなどを保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)