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日本の「ぼーぼーあたま」の発祥の地を訪ねる

世界で初めての絵本は、1844年にドイツ、フランクフルトの医師ハインリッヒ・ホフマンが自分の息子のために書いた「もじゃもじゃペーター」です。
日本語版の「もじゃもじゃペーター」は、千葉県御宿にありました。
1月のまだ寒い日ではありましたが、展示がある御宿歴史民族資料館に行ってきました。

御宿駅は、小さい可愛い駅でした。なんだか子ども時代に戻ったような懐かしさを感じました。駅前は、椰子の木の並木があり、南の国にでも行ったようです。今は人がいませんが、夏になると賑わうことでしょう。

駅から徒歩5分ほどのところに、御宿歴史民族資料館があります。この中に、日本語版の
「もじゃもじゃペーター」の発祥の歴史があるのです。
日本語版では、タイトルが「ぼーぼーあたま」となっていました。
この資料館は、ふるさと創生の時に作られたもので、この中には御宿の民具、海女の道具などの展示、五輪文庫といい明治時代からの教科書の収蔵の展示、そして「ぼーぼーあたま」の展示で構成されています。

ドイツでは、1844年に作られましたが、日本語版は、1936年御宿出身の伊藤康二氏が海軍造兵中尉としてドレスデン工科大学に留学中に、子供向けの本として何がよいか
ドイツの婦人に訪ねたところこの「ぼーぼーあたま」を薦められ、甥たちのために翻訳して送ったものだそうです。その後ご自分の息子さんが3歳になったときに、出版することになったものです。

<ヒットラーをぼーぼーあたまになぞらえた本も出版されているのが面白いですね。>

日本語版の発祥も、ハインリッヒ・ホフマンと同じように自分の息子のために書いたものであることに不思議な因縁を感じました。

初版は、1936年、1980年には再版され、第三版はフランクフルトアルトマイン市の「もじゃもじゃペーター博物館」と五輪文庫の姉妹提携を記念して刊行されています。
このフランクフルとの「もじゃもじゃペーター博物館」のことは、3月に訪問する予定ですので、その際にご報告をしたいと思います。

*尚、絵本の発祥については私の著書「ぬりえ文化」の120ページにかかれておりますので、ご参照願います。


  

御宿は、「ぼーぼーあたま」のほかに、月の沙漠の童謡が生まれたところでもあります。
浜辺には、駱駝に乗った王子様とお姫様の像と月の沙漠記念館があり、作者の加藤まさをの生涯ならびに作品を知ることができます。
月の沙漠といわれるように、海岸の浜は美しい白い砂浜が砂丘にように広く、長く続いており、詩が生まれた背景を感じることができました。子どもの頃に歌ったすこし寂しい月の沙漠の歌を口ずさまずにはいれませんでした。

投稿者:Nurie |投稿日:08/01/24 (木)

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コメント

はじめまして。
とても楽しいですね。
御宿にそんなところがあったなんて知りませんでした。
また情報をお願いしますね。
更新楽しみにしております。
また、お邪魔させていただきます。
今後ともよろしくです!!

投稿者 できたかな : 2008年01月27日 10:23

お立ち寄りいただきまして、ありがとうございました。御宿は「月の沙漠記念館」の方が有名かもしれませんが、「ぼーぼーあたま」の保存も大事にされています。

投稿者 ぬりえ大好き : 2008年01月27日 12:13

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