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12月の美術館ニュース

今年も残りわずかになりました。「もう幾つ寝るとお正月♪♪」と新しい年の始まりが待ち遠しいですね。今年最後の月を、締めくくりとして大事にお過ごしください。

館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々に合った季節のものやテーマを儲けて月毎に展示しています。 このコーナーでは、月替わりのぬりえから1枚を選んでご紹介します。

タイトル:一つあげようきびたんご
作  者:きいち
年  代:昭和30年代
寄  贈:林 包明様

今月のエントランスは、おとぎ噺のぬりえを展示しています。
「むかしむかし、ある所に子供のいない老夫婦が住んでいました。ある日、お婆さんが川で洗濯をしていると、大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこと流れて来たので、お爺さんと食べようと持ち帰りました。2人で桃を割ると中から男の子が生まれましたので、「桃太郎」と名付けて大事に育てました。
成長した桃太郎は、鬼ヶ島の鬼が人々を苦しめていることを知り、鬼退治を決意しました。両親から黍団子(きびだんご)を餞別に貰い、道中それを使ってイヌ、サル、キジを家来に従え、鬼ヶ島で鬼と戦い、見事に勝利を収め、鬼が方々から奪っていった財宝を持ち帰り、お爺さん、お婆さんの元に返り、幸せに暮らしたとさ」というお話です。
桃太郎は、皆様もよくご存知のお話だと思います。子どもの頃に祖父母に聞いたり、絵本でよんだりして、御伽噺になじんでいったものでした。
きいちのぬりえの中には、風俗や四季の行事の少女の絵ばかりでなく、このように御伽噺や
童話、テレビのキャラクターから題材をとって、子どもたちのために描いています。絵本が購入できない子どもたちも、ぬりえであれば5円~10円の代金ですから、絵本より身近に読んだり、塗ったりできたのではないでしょうか。塗りながら、物語を覚えていったことでしょう。
このぬりえの桃太郎は、誰かの真似ではない、きいちオリジナルの「きいちの桃太郎」になっていて、日本画を勉強したきいちならではの力の入った作品であると思います。(館)


きいちのきせかえー復刻版ー発売!

ぬりえ美術館でも、今年の3月から5月にかけての企画展で、様々なきせかえを取り上げ展示いたしました。
お蔭様で大変好評をいただき、一部は展示スペースに引き続き残され、また、お客様にぬりえを楽しんでいただく体験スペースにも、実際お手にとって遊んでいただけるよう、幾つか紙のきせかえ人形も置いてございます。
「懐かしい、ぬりえ同様きせかえも好きだった」という、お声をいただくことが多く、当時のきせかえの原画が多数見つかったこともあり、ついにきせかえも復刻することとなりました。
可愛らしくカラフルに生まれ変わったきいちのきせかえは世代を超え、ご年配から小さなお子様まで、広く受け入れられ、お楽しみいただけるものと思います。


2007 Winter in 町屋
街を吹く風も冷たくなってきました。ほかほかと湯気がたつ温かいおやつが恋しい季節です。
博多屋さんの今川焼はアンコひと筋。しつこくない甘さでボリューム感ががあると評判です。あつあつはもちろん美味しいですが、冷めても味が落ちないというファンの声もあります。
ぜひ皆さんもぬりえ美術館からの帰り道にお立ち寄りになって、ご家族のお土産としてお持ち帰りはいかがでしょうか。(1個¥100です)


今月のエントランス

今月のエントランスは『桃太郎』をテーマに展示しております。
もうすぐ子ども達の楽しみなクリスマスやお正月です。贈り物に絵本や物語の本をもらって夢中になって読んだり、家族と過ごす楽しいひと時、おとなから昔話を聞いてくつろいだりした風景は今は昔のことなのでしょうか。
『桃太郎』の話も子ども達に人気の日本を代表する昔話のひとつです。
直接、口伝えで聞く物語は時間を豊かにし、温かで、そのとき聞いたお話も風景も、ずっと心の奥深く残ります。家族とそんなひと時を持つのもよいかもしれませんね。


【展示室のご案内】
ドイツ展を記念して2月24日(日)までドイツで収集されたぬりえを中心に展示いたします。

投稿者:staff |投稿日:07/11/25 (日)

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