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庭園美術館「舞台芸術の世界」展

今年の夏は、酷暑、猛暑、熱暑など夏の暑さを表現する言葉が様々作られていますが、そんな中、22日(火)に白金の庭園美術館に行ってきました。
庭園美術館は、門に足をいれただけで幾分涼しさに包まれるような白金の緑の中の美術館です。
現在開催中の展覧会は、「舞台芸術の世界-ディアギレフのロシア・バレエと舞台デザイン-」と題して、ロシアのバレエ・リュスの衣装デザイン画や舞台デザイン画を中心に190点余りの作品が展示されていました。

今回は、1990年~1945年における演劇、オペラ、ダンスのためのロシア・デザインということで、纏められていました。
今回の作品は、アールデコ調の庭園美術館にぴったりの展覧会でした。
オリエンタルなイメージの衣装や舞台デザインが数々展開されていましたが、まるでその時代に戻ったかのように錯覚させるほど、建造物に似合っていました。
一番お気に入りの作品は、ジョルジェ・パルビエの「ワツラフ・ニジンスキー」版画集でした。ニジンスキーの体の線、背景にある装飾など、20余年ほど前に同じ庭園美術館で見たビアズレーの展覧会を思い出させますが、線の美しさに魅了されました。1枚この中の絵を飾っておきたいなと思ったほどです。
レオン・バクストのデザインが奇抜で色彩的に目にも鮮やかで、印象に残りました。
バレエ・リュスはヨーロッパのファッションにも大変な影響を与えたそうですが、オリエンタリズムの衣装が非常にエキゾチックであり、このような衣装のバレエや演劇が人々を、異空間に誘って流行となったことが容易に想像できました。

デザイン画の展覧会は、衣装のデザイや舞台のデザイン画というものが、当時の衣装や舞台を知るということだけでなく、芸術としても価値があるということを拝見して、同じ紙文化のぬりえとして考えてみると、50年後、60年後にはきいちのぬりえも同様に芸術性のあるものとなる時代がくるかもしれないという可能性を感じました。

この展覧会は、9月17日(月)まで庭園美術館で開催され、その後は9月29日(土)~10月28日(日)まで、青森県立美術館で開催される予定です。

*尚、庭園美術館では、「赤い靴のバレリーナ/ダイヤ柄のアルルカン」割引といって、赤い靴(パンプス、スニーカー、サンダルなど何でもOK)もしくはダイヤ柄(菱形模様)のついた服装で来館すると、団体料金になるそうですよ。 

投稿者:Nurie |投稿日:07/08/22 (水)

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コメント

もののけひめの
ぬりえがしたい

投稿者 ささきゆうこ : 2009年11月21日 08:59

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