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3月の美術館ニュース

春の明るい日差しや風が心地よい季節となりました。3月は春の始まりと当時に、旅立ちの季節でもあります。多くの思い出を胸に、新しい世界に飛び立つ方々にエールと祝福をお送りしたいと思います。新しい出会い、出来事をどうぞ楽しんで心豊かになってください。

館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々に合った季節のものやテーマを儲けて月毎に展示しています。 このコーナーでは、月替わりのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
 3月のエントランスは、きいちの復刻版ぬりえの大判から「おてつだい編」のぬりえの一部を展示しています。
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タイトル:ちょっとおつかいに
作  者:きいち
年  代:昭和30年代
寄  贈:福井 紅子氏
小学館から復刻されている“大判のきいちのぬりえ”の本のなかでも、「お手伝い編」は大変人気があります。
 昭和20~30年代は、子どもたちが、いろいろ家のお手伝いをしたものです。子守、お掃除、食事つくり、お洗濯などなど。ぬりえの中に当時の様子が描かれています。
お手伝いをするとお駄賃(おだちん)と言って、お母さんからお小遣いがもらえたり、お店のおじさん、おばさんも「よく、お手伝いができたね」とおまけをくれたりしたものでした。だから、嬉しくなって、もっとお手伝いをするようになったものです。
 “今月の一枚”にとりあげた「ちょっとおつかいに」は、おしゃれな格好でエプロンをしてお使いにでかける少女を取り上げました。
今スーパーマーケットでは、“マイバッグ”と称して自分専用の買い物袋を持参するように呼びかけています。環境問題から、スーパーの袋を使わないようにするという考え方がでてきたからです。買い物かごを持ってでかけた昔に戻っているようですが、実は昭和の時代のほうが環境に優しいと言う事が今になってわかったということではないでしょうか。(館)
【今月のエントランス】
大判ぬりえより「お手伝い編」
「きいちの大判ぬりえ お手伝い編」に使われたぬりえの一部をご紹介しています。
寄贈者の福井さんが昭和30年代に水彩絵の具で塗られた大変配色センスの素晴らしいぬりえです。
ぜひ、ご覧になってくださいね。

「くるくるクルミちゃん」
昭和10年代のきせかえコーナーに展示している
「くるくるクルミちゃん」は、画家・松本かつぢ氏が
生み出したキャラクターです。
昭和13年から35年間『少女の友』に連載されました。
ぬりえやきせかえはもちろんのこと、雑誌には、クルミちゃんがデザインされたハンガー・
うちわ・かるた・カレンダーなどが付録になり、大変な人気でした。
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【ギャラリー松本かつぢのサイト】 http://katsudi.com/
ドーバー社のきせかえ
アメリカの出版社ドーバー社では、デザイナー、
映画俳優、大統領、歴史上の人物、民族衣装など、370種類以上のきせかえを出版しています。
人形や衣装も精巧に作られており、図鑑のように楽しむこともできますね。
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【Dover Publications】 http://www.doverpublications.com/

【ぬりえ美術館掲載情報】
○50代からの生きかた・暮らしかた応援雑誌『いきいき』4月号に紹介されます。
○ゴルフ雑誌『週刊パーゴルフ』vol.9 3月6号に福井氏から寄贈されたきいちの ぬりえ「いいフォームね」が半世紀前のゴルフぬりえとして紹介されました。
○河出書房ムック『大人の塗り絵クラブ』に”塗り絵の魅力が詰まった 塗り絵 ワンダーランド”として、ぬりえ美術館が紹介されました。

【展示室のご案内】
5月27日まで「きいちのきせかえ」を中心に、「昭和10年~40年代のきせかえ」「海外のきせかえ」を展示いたします。

投稿者:staff |投稿日:07/03/04 (日)

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