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6)経験と未経験

未経験ほど怖いものはないと思う。しかし、未経験だからこそ新しい行動が出来るとも思う。だが、物事のセオリーを知らない無闇な未経験行動結果は、効果的でないことも多々ある。

ハノイの交差点を渡るのは、ハノイの交通事情を経験したことがない人にとっては、走ることが自然の行動、だが、経験している人にとっては、その行動はハノイの交通実態セオリーを無視した危険な行動になる。
レストランでかわいい笑顔で接してくれる若い女性の応対マナー、日本や欧米では考えられないマナーが展開されるが、本人は何もマナー違反とは認識していない。知らない未経験の世界のことである。

同じことがぬりえにも言える。
ハノイでお会いした子どもを持つ大人は、子ども時代にぬりえで遊んだ経験をしていない人が多い。
ぬりえに関するアンケートをお願いした20名、そのうち12名がぬりえを塗って遊んだ経験がないと回答している。
ハノイの大人は子ども時代に、ぬりえの経験がない人が多いのである。ぬりえを未経験のまま大人になっている。
これは他の国ではありえない。世界の子どもは大体ぬりえで遊んだ経験を持っているし、ぬりえは世界中であるものと思っていたから、この事例は始めて遭遇することである。
ぬりえを研究するものとして、ぬりえが未体験という事実を、どのように意味づけしたらよいのであろうか。全く新しい体験である。

投稿者:Webmaster |投稿日:07/02/08 (木)

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