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2月の美術館ニュース

今年は暖冬ということで、伊豆方面ではもう桜が例年より早く開花をしているそうです。春に向って、梅、桜、金魚草、フリージャ等の花便りが聞かれるのも楽しみですね。
2月は又受験シーズンでもあります。試験日に雪になるということもありますので、体調などに気をつけて、朗報になりますよう、お祈りしています。

今月の一枚
館内に入ってスグ目に留まるぬりえは、その時々に合った季節のものやテーマを儲けて月毎に展示しています。 このコーナーでは、月替わりのぬりえから1枚を選んでご紹介します。
2月のエントランスは、きいちの復刻版ぬりえの大判から「おでかけ編」と「お遊び編」のぬりえの一部を展示しています。

タイトル:ちいさいぐらんどぴあの
作  者:きいち
年  代:昭和30年代
寄  贈:福井紅子氏

今でも子ども用におもちゃのグランドピアノは売られているのでしょうか。とても懐かしい楽器です。
 昭和20年代~30年代、私が子どもの頃にはこの黒いグランドピアノが流行っていました。
本物のピアノは弾けないし、習うこともできないけれど、ピアニストになったような気持ちになって、ポロン、ポロン、ポロロン♪♪と弾いていたものです。
 ピアノのほかにも、鉄琴ですとか、ラッパ、カスタネット、タンバリン、太鼓などで遊んだ記憶がありますが、子どもたちは音のでるものが好きですね。大人たちにはうるさがられていましたが、いろいろな音を出して遊んだものです。
 子どもたちは、遊ぶことが仕事ですから、その遊びの中で様々なことを感覚的に体が覚えていいくのだと思います。そのような意味では、いろいろ体験、経験していることにより、子どもの人格の幅が広がっていくのではないでしょうか。(館)

【今月のエントランス】大判ぬりえより「おでかけ編・お遊び編」
年始に発刊された「大判ぬりえ おでかけ編/お遊び編」に使われたぬりえの一部をご紹介しています。寄贈者の福井さんが昭和30年代に塗られた、大変配色センスの素晴らしいぬりえです。ぜひ、ご覧になってくださいね。
きいちのぬりえの“おでかけ編”が年始に発刊となりました。今回は、その表紙を飾る女の子の洋服の柄についてお話します。きいちの描く女の子のファッションは昭和20年代~30年代において、こどもたちにとって決して身近なものではなく憧れの最新デザインでした。その中でもおしゃれの要素として、きいちが好んで用いていますのがチェック柄で今回の“おでかけ編”にも多く取り入れられています。
今日、学生服からカジュアルシャツまで幅広く取り入れられているチェックですが、チェックには多くの伝統とパターンがあります。スコットランドのキルトの模様として知られ今でも人気の高いタータンチェックだけでも、家柄、地方、地位によってその種類はさらに細分化されるそうです。
日本でもチェック柄は、江戸時代に歌舞伎などの舞台で「格子模様」として愛されていましたね。
又07春夏のパリコレクションでは、ギンガムチェックなどもトレンドアイテムとして取り上げられています。
幾何学的で単純明快、この洗練された美しい模様に好きな色を加えることで自分だけのオリジナルパターンを考察してみるのも楽しいですね。

【ぬりえ美術館掲載情報】
○日本特殊塗料株式の小冊子『NITTOKU NEWS』に“塗り絵の愉しみ”として紹介されています。(2007年新春号)
○まちの情報誌『ぱど』2/9号のご近所美術館特集で“ご近所ミュージアム”として紹介されています。
○見て、読んで、塗って楽しむ河出書房新社の『大人の塗り絵』ムックになつかし塗り絵館コーナで取り上げられています。(2月中旬発売予定)
○2/5の『読売新聞』に“きいちの塗り絵”が掲載されます。

次回展示のお知らせ
3月から5月まで「きせかえ展」を開催致します。皆様から展示をしてほしい
とのご要望も多かった“きせかえ”。懐かしいものから、海外のものまで展示致します。
どうぞお楽しみに。

投稿者:Nurie |投稿日:07/02/04 (日)

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